10月22日投開票の衆院選は、鳴り物入りで登場した希望の党のまさかの大失速により、与党の圧勝となる展開が各社の世論調査で予測されている。
希望の命運を決めた決定的な瞬間と指摘されているのが、9月29日の会見での小池百合子東京都知事の〝排除発言〟だ。
民進党からの合流組の一部を「排除いたします」と笑顔で言い切った姿がテレビで繰り返し報じられると、小池氏や希望の党のイメージは一気に悪化してしまった。
小池氏自身も10月13日に出演したテレビ番組で「きつい言葉だった」と悔やんでいる。
小池氏から「排除」発言を引き出す質問をしたのは、『検証・小池都政』(緑風出版)などの著書があるフリージャーナリストの横田一(はじめ)氏だ。
当日のやり取りをこう振り返る。
「いつも厳しい質問をするためか、会見で手を挙げても小池氏に指名してもらえなくなっていましたが、なぜか半年ぶりに当てられたのがあの日でした。民進党から希望への公認申請者は排除されないという前原誠司代表の話と小池氏の話が食い違っていたので、素朴な疑問をぶつけた。『排除』発言を聞いた時は、ああ、本性が出たなと。『寛容な保守』をうたいながら、なんと愚かな発言をするんだと思いました」
経緯を詳しく振り返ってみよう。舞台となったのは、都知事の定例会見で毎週金曜日の午後に、東京都庁(新宿区)の6階にある記者会見室で行われているものだ。
小池氏からの発表を聞いた後、記者との質疑応答が行われるが、その日は挙手した記者たちの中から横田氏が指名された。
横田氏:「フリーの横田です。前原代表が昨日、(民進党の両院議員総会で)所属議員向けに希望の党に公認申請をすれば排除されないという説明をしたんですが、一方で知事は、安保、改憲を考慮して一致しない人は公認しないと。言っていることが違うと思うんですが、前原代表を騙したんでしょうか。それとも共謀して、そういうことを言ったんでしょうか」
小池氏:「すみません。横田さん。そのご質問は、この後、ちょっと場所を転換して、お答えをさせていただいた方が良いのではないかと思いますし、独特の言語を使っておられるなと今思ったところでございます。(中略)私は今、都知事としての会見をやっているわけですから、ちょっと待ってくださいね」
このやり取りには説明が必要だろう。
小池氏は定例会見では都知事の立場で受け答えをするため、都民ファーストの会特別顧問や希望の党代表としての質問は受け付けないルールになっている。
このため、会見後に非公式の取材というかたちで政党関係の質問を受けることになっている。
定例会見と違って都のホームページでのネット中継もされず、議事録にも掲載されないという違いはあるが、同じ取材陣が同じ会見室の同じ席から質問をするため、実質は同じようなものだ。
ともあれ、このような理由で小池氏は回答を一旦、保留。
その数分後に非公式取材に転んじると、小池氏は待ち構えていたかのように最初に横田氏を「逆指名」した。
小池氏:「では、横田さんもう一回いきますか」
横田氏:「繰り返しになりますが、前原代表が昨日発言した『公認申請すれば排除されない』ということについて(中略)前原代表をダマしたのでしょうか。共謀して、リベラル派大量虐殺とも言われているんですが……」
ここで小池氏が「音声入ってないの?」と質問を遮った。
横田氏のテーブルに備え付けられたマイクが作動していなかったためだ。
横田氏が「最初から(言いますか)?」と応じると、報道陣の複数の席からは、あからさまな笑い声が漏れた。
横田氏の質問の表現が過激だったことや、前述の定例会見時から知事とのやり取りがかみ合っていなかったことなどもあったのか、会見室には小池氏を追及するのではなく〝空気を読まない〟質問をする横田氏を嘲笑するかのような、弛緩した空気が充満していた。
小池氏も上機嫌で笑っていた。
小池氏が〝運命の一言〟を放ったのは、まさにこの瞬間だった。
小池氏:「わかりました、お答えします。前原代表がどういう表現をされたか承知をいたしておりませんけれども、排除をされないということは、ございませんで、排除いたします」
油断から思わず出たホンネだったのか。結果的には〝笑いごと〟では済まない発言となったのである。
横田氏がこう振り返る。
「小池氏には、会見場は自分のフィールドだという油断があったのかもしれませんね。結果的に小池氏のホンネが早い段階でハッキリしたことで、枝野幸男氏らの立憲民主党の結党が公示前に間に合ったのは良かったのかもしれません」
メディア戦術に長けた勝負師が見せた、一瞬の油断だった。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171014-00000044-sasahi-pol&p=2
引用元: AERA dot.
みんなの意見
このジャーナリストはきっとオレが時代を動かしたくらいに思ってるんでしょうね。実際には都知事に出てきたあたりで信用ならんって思った地方民はかなりいたと思うけどね。
名無しさん
名無しさん
名無しさん
さらにどんなに良いことを言ってもテレビや雑誌では、失言しか取り上げられない。前後の発言で大きく意味が変わるのに。
名無しさん
名無しさん
小池がこれまでやってきたことを振り返れば、彼女がただの壊し屋でしかないことはすぐに分かる。たとえば都知事選挙の時のように、敵を設定して、自分がそれと戦う正義の味方であるかのように演出するのはうまくても、組織を手に入れた後、それをちゃんと運営し、何かを成し遂げたことはない。他人を否定することでしか自身を保てないタイプの人間なのだ。
故にこの記者の質問がなかったとしても似たような発言はしていただろうし、実際排除発言にしても、本人は表現がきつかったと言ってるだけで、今でも間違った発言だったとは思っていまい。
まあ民進党が希望の党に合流をはかった時点で有権者の多くは目を覚ましていたから、この発言がなかったとしても風は止んでいただろうね。
名無しさん
Mr.T
名無しさん
小池氏の支持率はあくまでも人気票で
実績票ではない
もう少し都政をしっかりやって
人気だけに頼らず
足場を固めて欲しいものだ
名無しさん
まあでも、あくまでこれはターニングポイントだったってだけで、小池の調子にのり過ぎの危なっかしい語録を振り返れば、人気が失速したのは必然だと思うわ。
排除発言だけが原因ではないですよ。小池さんの失速の一番の原因は政策実行力のなさです。あとはポリシーのなさですかね。
名無しさん
報道の自由などと偉そうな事をほざく割には、体制や時の人の重箱の隅をつつき、国益を損ねることがジャーナリズムと勘違いしている。
マスコミは事実を淡々と述べるだけで良いし、この国のマスコミである以上、国益を損ねる報道はすべきでない。
名無しさん
小池氏が現れたお陰で、民進党がなんたるかが露呈し、分裂し小池氏と前原氏が手を握ったって事でしょ。小池氏は金がないから党首である前原が、必要だった。これがレンホーのままだったら、面白かったがね。
名無しさん
d
地方から都会の動向見てると笑いがでます。
名無しさん
反感を持たれたのも事実でしょう。
でも根本的に問題なのは小池さんよりも
むしろ前原さんですよ。
憲法改正や安保法案を容認する政策を
掲げている政党に、絶対反対と言っていた
人達が全員合流する、合流できると
考える方がどうかしている。
何を根拠にそう判断したのか?
前原さんはその点について何も説明して
いない。
根拠もなくただ自分勝手な甘い見込みで
行動して党を危機に追いやる。
偽メール事件と全く同じ。
名無しさん
みやちゃん
言葉はキツいが当たり前だし、評論家、政治ジャーナリスト的な人からは評価を受けていた。
ちょっとマスコミからたたかれた位でヘタれて右往左往してしまい、信がなかったのがばれたのだからどうしようもない。
最後はモリカケアベガーになって修了。
名無しさん
***
とはいえ、この人の質問で、ノーテンキなワイドウォッチャーが小池の本性に気付いたのも事実。
本人の慢心が招いたことです。
排除発言は当然のものであって、何故、マスコミは、この言葉をクローズアップするのかな?都政も上手く運営出来ていない事実が、不人気の原因ではないのかな?ましてや、国政を任せられる器ではないことを見透かされただけだと思うよ!
名無しさん
名無しさん
「決定的瞬間」みたいな事言って自己満足してもらっては困る。
所詮は、「小池さんチーム」であって、一時の集合体でしかない事は、「排除」発言があろうがなかろうが選挙が始まる段階になれば解っていた事だ。
「立憲民主」が誕生してもしなくても、野党共闘があれば、大した差は無い。小池さんチームの議席数はたかが知れたものになる。
いずれにしても今回は自公の圧勝。
動くべきでない時に動いた小池さんの失敗。
名無しさん
そこだと思うところがズレてます。
aki
自分アピールのかまってちゃん、残念でした。
こんなことで手柄だと思ってるようじゃどこも取り上げなくなるだろうな。
「排除」が問題なのではない。民進党の連中を一部でも受け入れた事が失速の原因だろう。
自民党とさほど変わらない政策なのに自民党を批判しながら一方で自民党と真逆を行こうとする民進党の連中を受け入れてしまった。
名無しさん
名無しさん
名無しさん
名無しさん
仮に希望者を無条件で受け入れたとしても、看板を替えた民進党になっただけという別の批判が出たろうから。
そうなった時に、かえって引いてしまう人が少なからず居るものお忘れなく。
名無しさん
まあ必然的な流れではあったのかな
排除の何が悪い?単なる民主の看板替えと取られないための発言としてはハッキリして良いと思ったけどなぁ。
名無しさん
ただ、その他の要因。首相候補は分からんし、政策もどこまで本気か分からんし、親自民なのか反自民なのかも良く分からんし、一貫したものはなく状況によってすぐ変化しそうな小賢しい印象が良くなかったと思う。
名無しさん
排除は小池百合子の本音かも知れないが、結局この記者が小池百合子嫌いで、まんまと記者の思惑通りになった感じで、それはそれで違和感が残る。
名無しさん
名無しさん
そもそも小池の賞味期限は切れている、確かにきっかけにはなったかもしれないけど。
そしていつも思うが東京都知事ってたって、所詮は地方自治体の一首長に過ぎない、東京>日本ではない、過大評価しすぎだよ。
サイレント・マジョリティー
名無しさん
1744
このタイミングでは実績も不足だし、国政復帰も出来ない。
空人気だという自覚が足りなかった。
自分で自分の足をすくったと思う。
下品な質問も、慇懃無礼にかわせないと
女性初の総理にはなれないよ。
遠退きましたな、というより
自民党に潰されて終わりでしょう。
名無しさん
右派の岡田や野田を切って左派の小物ばかり取り込んでいるのだから、「小池さんは自分より大物は嫌い」という週刊誌のネタ記事を自ら実証してしまった。
結果は党代表と党候補者の政策が180度異なる、不思議な政党になったね。
名無しさん
ダメージだった?
今回の失敗は都政で問題が山積する
中、あれだけ都政に専念すると言って
いたのに国政進出しまい、都民そして
国民から信用を失ってしまった事が
最大の要因だと思うけど。その中で
焦って出てしまった発言だと思うけど。
この勘違がねっこにあるから、マスコミは偏向報道してるんだね。
gisunas
めそぽ
もし枝野の結党の動きが間に合わなかったらと思うと、残念で仕方がない。
本当に左派はいらない。この記事書いたバカのような。
名無しさん
結果ほぼ民進党になって、希望に期待してた人が離れただけ。
名無しさん
名無しさん
空中分解しただろう。
それまで民進が受けていた無責任野党としての批判を小池氏が
引き受けることになり、どちらにしてもうまくいったとは思えない。
uyefamo
結果的に、排除された形の枝野さんたちが独自の政党作って、かえってスッキリしたじゃないか。
マスコミは反アベならなんでもいい野合勢力を望んでいたのかね?
それにしても、政治的展望もないくせにいかにも自慢気で、気持ち悪い記事だな。
選挙
投票日までに、小池百合子を解任か辞任しないといけない。前原も投票日までに辞任しないといけない。
そうしない限り、収取がつかない。
名無しさん
民進党全員を受け入れる気はさらさらないと何度も言ってたので排除発言は驚きもしなかった。小池さんは自民党が嫌いなのではなく自分に冷たい安倍晋三が嫌いなだけ。
安倍さん以外の自民党とは組む事も否定しないと明言している。
そこを考えれば何故小池さんが自民党を出て都知事になってさらに国政に出ようとしているのかが分かる。
総理大臣になりたい、だけど安倍晋三が邪魔だ。
金も数(議員)も足りないので民進党に手を出したが元総理大臣の菅や野田などとはやりにくいので要らない。
小池さんの魂胆が見えたというのが希望の党の現状だと思います。
みやび
ですが小池都知事のこれまでの政治家としての歩みの見るにつけ、
風(空気)を読むことに長けているとは思いますが、
実績には反映されているでしょうか。
人気にすり寄ることに疑問を禁じえません。
まだ選挙半ばです、
マスコミ報道に左右されることなく自分の判断で1票を投じたいものです。
名無しさん
むかし、ワールド・ビジネス・サテライト(WBS)という経済ニュース番組にキャスターとして出ていた頃のことを思い出すよ。他のテレビ局のニュース番組の女性キャスターが、のきなみどちらかと言うと男性キャスターの補助という感じの中、小池さんは本当にメインで、番組の中心でテキパキとこなしていたものなあ。残念だね。
名無しさん
そもそも民進党を希望の党になんの躊躇なく入れたことだ。リベラル派は外したから安心してではない。私がいかに民進党にガッカリしたかだ。
名無しさん
来週の投票でどうなるかによっては、都知事辞めるよ
名無しさん
「排除発言」の何が問題なの?と思う。
小池氏を、民進党看板書換の客寄せパンダとでも思っていたのか。
名無しさん
「排除すると言うことではなく、政策に合意できる人だけに参加して頂くと言うことです」と言うのが模範回答でしたが、安易に記者のペースにはまり簡単に答えてしまいましたね。
今や後の祭りですが。
愛国者
国民は左翼政権なんて望んでいません。保守と保守の2大政党制が一番日本に合っていると思います。自民の政策に不満が無いが、安倍総理が嫌い、信用できないという人が安心して任せられる政党を造るべきだったのでは。
名無しさん
内心でそう思ってるから出るの。
油断とか不適切とか、そういう問題じゃない。
名無しさん
何の政治信念もなくただただ当選したいがために合流した
民進党員を受け入れる事に対する違和感が一番でしょう。
でも、今回の選挙はとても良い選挙になりましたね。
民進党出身議員が如何に政治信念もなくただただ政治屋として
高いお給料目当てだった事や、小池氏が同じく政治理念など無く
ただただ総理になりたくて国民を騙そうとした事がはっきりしました。
正に『こんな人達』に日本の政治は任せられませんね。
名無しさん
名無しさん