ワシントンの在韓米大使館に対する16日(現地時間)の国政監査では、トランプ米大統領の「1泊国賓訪問」に対して「コリアパッシング(Korea passing)」という声が出てきた。日本と中国での日程は2泊であるのに対し、25年ぶりの国賓訪問という韓国での日程は1泊だけというのは「コリアパッシング」ではないのかと野党議員が一斉に指摘したのだ。安豪栄(アン・ホヨン)駐米大使は「韓日中3カ国最終調整は終わっていない」と答えたが、国政監査終了から6時間後に青瓦台(チョンワデ、大統領府)が1泊訪問であることを確認した。


自由韓国党の洪文鐘(ホン・ムンジョン)議員は訪韓に比べて訪日の日程が長いことについて「実際、我々が米国と仲が良くないため韓国の問題を日本と協議するのではないのか」と問いただした。同党の兪奇濬(ユ・ギジュン)議員も「(一日に)在韓米軍に会い、首脳会談、国会演説までするには時間が絶対的に少ないのでは」とし「安倍首相が(訪米中に)トランプ大統領とゴルフをして誤解を解き、中国の習近平国家主席が1時間以上も意見を交わしたように、文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ大統領が共に過ごす時間が必要だ」と主張した。これに対し安豪栄大使は「滞在時間も重要だが、どんなことをするかも重要だ」と強調したが、両国首脳が北核危機など懸案について隔たりを狭めるためにどんな日程が準備されているかについて説得力のある返答はできなかった。

この日の国政監査で提起された韓米関係に対する懸念はトランプ大統領の1泊訪韓だけではなかった。トランプ大統領が中国と米軍撤収を含む米中ビッグディールを締結する可能性に対する懸念、750カ所の北朝鮮核施設を無力化する軍事オプションに対する韓国側の立場など、多くの質問が出てきた。そのたびに安大使は「米中ビッグディール説はアイデアとして可能かもしれないが、実現の可能性を真摯に考える人はいない」「韓米同盟に亀裂はない」などと故障した録音機のような返答を繰り返した。元外交官の李秀赫(イ・スヒョク)議員(共に民主党)との質疑応答では聞く人があきれるような返答もあった。李議員が「我々には北の国連代表部とのチャンネルがなかったか」と尋ねると、安大使は「そうだ」と認めた。対話を叫びながらも政府が持つ手段はないということだ。

トランプ大統領の国賓訪問で重要なのは何泊するかではなく、韓米両首脳の合意と共感だ。対北朝鮮軍事オプションを完成したトランプ大統領は日本・韓国訪問を終えて中国で新しい北核解決法の合意を図る可能性が高い。そのトランプ大統領を迎える準備が十分にできているかがカギとなるが、韓国の外交第一線の在米大使館に対する国政監査ではそれが確認できなかった。

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