16日から朝鮮半島周辺の海域で米韓合同軍事演習が始まったが、一方14日に朝鮮中央通信が朝鮮外務省の代弁人によるものとして取り上げた「米国の対朝鮮敵対行為に便乗しているオーストラリアを糾弾」という記事では北朝鮮はオーストラリア軍を激しく非難している。

(以下、抜粋)「これから数週間後にはわれわれに対する海上封鎖に利用されるフリゲート艦隊が南朝鮮水域に到着するようになるなど、オーストラリア武力が朝鮮戦争を準備しているという報道が流されている。オーストラリアが重なる警告にもかかわらず、われわれに反対する米国の軍事的・経済的・外交的圧迫策動に引き続き追従していては災いを免れなくなるだろう」

この発言は、北朝鮮がしっかりとオーストラリア軍の動向を見ているということを意味していると言える。
まずは「日刊安全保障」の公式Twitterに寄せていただいた視聴者「Hirotoshi」さんの投稿画像を紹介しよう。
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14日、横須賀にオーストラリア海軍のフリゲート「パラマッタ」と「メルボルン」の入港を捉えた画像だ。

注目したいのは画面右のパラマッタのマスト上部。
軍事評論家の岡部いさく氏によるとマストの上にあるのは「CEAアクティブ・フェイズド・アレイ・レーダー」のアンテナとのこと。2010年、同型艦はこのレーダーとESSMという射程50kmの対空ミサイルを使って、超音速低空標的・・・つまり超音速で飛来する対艦ミサイルの撃墜に成功している。

イージス艦は弾道ミサイル警戒にレーダーを使っていると、まわりが見えにくくなるとされている。このオーストラリア軍のフリゲートはその護衛に向いているということだろうか。

次に空軍に目を向けてみよう。
オーストラリア軍のKC-30A給油機は、すでに2015年にF-35Aステルス戦闘機への空中給油に成功しているが、さらに先週10月12日には「米空軍B-52大型爆撃機への空中給油も今年9月に成功」との発表があった。

爆撃機は空軍基地等から長距離を飛んで目標に到達するため写真のように離陸後、空中給油により燃料を補給する。そのため空中給油機の数も非常に重要になってくる。
B-52Hは、B-1Bには搭載できない射程1,100kmのCALCM巡航ミサイルを20発搭載可能な爆撃機・・・平たく言えば北朝鮮に接近しなくてもCALCMをB-52Hが空中から発射すれば、目標を攻撃できるということだ。

かくしてアメリカ空軍、海軍は、自国の給油機だけでなく、オーストラリア軍の給油機も使うことによって、多角的かつ柔軟に作戦を展開することが可能になる。
北朝鮮が「アメリカに便乗している」としてオーストラリアを激しく非難するのは、こういった動向を見てのことだろう。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171017-00010003-houdouk-int

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