平昌五輪開幕まで100日となる1日、聖火リレーが韓国国内でスタートする。大会組織委員会は万全の準備をアピールするが、国民の関心は盛り上がらないままだ。北朝鮮の相次ぐ軍事的挑発で、欧州では大会期間中の安全を不安視する声が表面化し、北朝鮮の参加の可否に成功の鍵を握られる事態を招いている。

 「ハード面の準備はほぼ完了した。大会の成功をお約束する」。組織委の呂●九(ヨ・ヒョング)事務総長は31日、平昌で記者会見し、こう強調した。
海外メディアに公開された開閉会式が行われるオリンピックプラザは9月末に完工。客席最上部には白いカバーで覆われた聖火台が建つ。平昌や江陵(カンヌン)の12競技場の大半が完成し、残る3会場も完成率が98%を超える。

 問題は国民の関心の低さだ。所管する文化体育観光省が9月に行った世論調査で「五輪に関心がある」と答えた人は39・9%、「競技場で観戦する」との回答は7・1%にとどまった。チケットの販売も目標の3割で、組織委は、聖火リレーで関心が高まることに望みをかけている。

 核・ミサイル実験など、北朝鮮の度重なる挑発で、海外では安全上の課題が最大の焦点となった。フランスのフレセル・スポーツ相が9月、「安全が確信できないなら、仏選手団は国にとどまる」と語ったと報じられた。

 ドイツやオーストリアでも参加を危ぶむ報道があり、韓国政府は、不安視する国には大使らが直接説明する方針を決めた。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、南北融和の突破口にと、南北合同チームや応援団の結成など、北朝鮮に五輪参加を呼びかけてきたが、今では、北朝鮮の参加の有無が安全を測る試金石とみなされている。北朝鮮が参加を蹴るようなら、各国で「不参加ドミノ」が起きかねないとの懸念も持ち上がっている。

 「スポーツの上に政治がある」として、五輪参加に否定的だった北朝鮮の張雄(チャン・ウン)・国際オリンピック委員会(IOC)委員が「スポーツと政治は別だ」と語るなど、軟化の兆しも見える。北朝鮮が9月、フィギュアスケートのペアで出場枠を獲得。韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相は10月下旬、アテネで「肯定的なシグナルがいくつかある」と述べ、北朝鮮が国際スケート連盟に参加意思を伝えたとも報じられた。

 ただ、公式に北朝鮮の参加表明は確認されておらず、韓国が顔色をうかがう状況が続いている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171101-00000073-san-kr.view-000。


産経新聞





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