「可居島(全羅南道新安郡)の西40カイリ(約74キロメートル)で操業中の中国漁船40隻余り発見。取り締まり実施予定。特殊機動隊員全員集合!」

 10月15日午前11時ごろ、西海(黄海)を管轄する西海地方海洋警察庁所属の警備艦「3015」(3000トン級)に同乗して2日目のことだった。船酔いのため、船室2階のベッド下で横になっていたが、艦内に緊急放送が流れた。今年6月に再び独立組織となった海洋警察(日本の海上保安庁に相当)は最近、無許可操業のほか、許可を受けていても漁獲量を守らず、稚魚まで根こそぎ取っていく乱獲を取り締まっている。記者は2泊3日の日程で同乗取材を行った。


■中国漁船取り締まりの現場
 放送を聞き、操舵(そうだ)室横の甲板に上がると、隊員が黒い進入服を着用し集合していた。それぞれ防弾チョッキ、K5拳銃、こん棒、閃光(せんこう)爆音弾、証拠収集用カメラを装着していた。記者も防弾チョッキ、ヘルメット、ひざ当て、ひじ当てを手渡された。ヘルメットを被ると、頭頂部が痛んだ。防弾チョッキはかばんを2-3個担いだような重さだった。

 高速ボートに乗ると、中国漁船3-4隻が見えた。2-3メートルの波がある中、ボートはうち1隻に急接近。海水が飛び散り、目を開けていられなかった。しばらくして、全長約10メートルの木製漁船が見えた。チーム長の警査(35、巡査部長クラス)が旗を振りながら中国語で「止まれ!」と叫んだ。別の警査(32)は記者に「ここからは気をつけて」と話した。

 巡警(巡査)の1人がボートから中国漁船に飛び乗り、中国人船員に向かって「船倉を開けろ!」と叫び、それを通訳担当の別の巡警が中国語に訳した。記者は隊員らと共にボートから中国漁船に乗り移った。漁船はだるまのように左右に揺れた。バランスを取って立っているのがつらかった。古い甲板にはさばいたイシモチ、タチウオの頭が散乱し、生臭さが漂っていた。

つづく

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