トランプ米大統領の訪日について韓国では、6日付の主要紙の大半が日米首脳による「ゴルフ会談」の写真を1面に大きく掲載し注目。トランプ氏が米軍横田基地での演説で「(日本に)最高の賛辞を贈った」(朝鮮日報社説)などと報じた。


 トランプ氏が7日に訪問する韓国だが、25年ぶりに国賓として米大統領を迎えるのに、日本との歓迎ムードの差は歴然としている。ソウル市内では4、5日に左派系団体がトランプ氏の訪韓に反対するデモを実施。デモ隊は「米朝平和協定締結」と北朝鮮の主張まがいの内容のプラカードを掲げていた。

 また、約220の団体がトランプ氏滞在中の7、8日に米国大使館や韓国大統領府、トランプ氏の演説が行われる韓国国会などの近くで、「反米・反トランプ」の集会を計画。集会の届け出は既に100件を超えているという。

 これらの団体は1年前に朴槿恵(パク・クネ)前大統領の退陣を求めた大規模集会を主導し、文在寅(ムン・ジェイン)政権誕生にも寄与した。米CNNが4日の反米集会の様子を伝えるなどしており、韓国当局は頭を抱えているようだ。

 「韓国政府がこれらの団体に過激な行動を自制するよう説得すべきだ」(東亜日報)との意見が続出する中、韓国大統領府では、報道官が「国民の皆さんが心を合わせ温かくトランプ大統領を歓迎していただきたい」「国賓として温かく迎え、韓米関係を『偉大な同盟』に発展させる契機にしましょう」とやんわり呼び掛けるにとどまっている。

 それよりも米韓首脳会談を前に不安視されているのが、両国間の不協和音だ。韓国政府は先月31日に中国との関係改善合意を発表。中国の発表では、米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の追加配備不可▽米国のミサイル防衛システムへの不参加▽日米韓の軍事同盟には発展しない-の3点で中韓は合意している。

 「米国との外交を重視しつつ、中国との関係も一層堅固にするバランス外交を目指したい」(文氏)と中国に接近する韓国に対し、米国は懸念を強めているという。このため、韓国の保守層の間では、トランプ氏訪韓による対米関係の悪化への危機感まで出ている。

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