◆依存しあう銀行と消費者金融
理由の一つに挙げられているのが、銀行には総量規制が適用されないことです。
前述の通り、個人が貸金業者から借り入れる場合には総量規制が適用され、借りられる額に制限があります。しかし、総量規制は、クレジットカードや消費者金融を対象とする貸金業法で定められているため、銀行法が適用される銀行、信託銀行、信用金庫などは対象外なのです。
だから、消費者金融などで借り入れを断られても、銀行で借り入れができる可能性があります。
総量規制を超える人への貸し出しは、それ相応のリスクが伴うはずです。しかし、グループ傘下に消費者金融を抱え、そこへ保証業務を委託することで、事実上リスクを負わずに貸し出す銀行もあります。
一方、銀行のグループ会社である消費者金融にとっては、本業の貸し出しが規制強化により減ったとしても、銀行カードローンの貸し出しが増えることで、自ずと保証契約による保証料収入を確保できることになります。つまり、両者は相互依存の関係にあるとの見方もできます。最近では、社会的な批判に応じる形で、総量規制と同様の規制を自主的に設ける銀行も増えてきました。
確かに、こうした銀行カードローンの過剰融資は、自己破産増加の要因と考えられます。しかし、一方で、シニアの自己破産増加の理由として、新たな事実も浮上してきました。
◆中高年の自己破産が増えたワケ
「中高年の自己破産の増加は、かなり前に借り入れた人が、最近になって何かしらの理由で返せなくなっていることが原因である可能性があります」
こう語るのは、多重債務や破産問題に詳しい三上理弁護士(東京弁護士会所属)です。
債務に関する相談を数多く受けている三上弁護士は、10~20年前の借金の返済を続けている人が高齢化し、退職・失業、年金生活、病気などをきっかけに自己破産するケースが増えていると説明します。長年潜んでいた問題が、団塊世代の定年退職などと重なるこの時期に顕在化しているということです。
銀行カードローンについては、かつての闇金のような脅迫まがいの取り立てがなく、「借金をしている自覚が足りない人も多い」と指摘します。現役時代の借金を、まるで「ぬるま湯」につかっているように利息だけ返し続け、そのまま、年金生活に入り、病気になって初めて問題の大きさに気付く人もいるそうです。
三上弁護士は「今後、中高年のカード破産がさらに増えてもおかしくない」と警鐘を鳴らします。
「借金がゼロになるまでの道筋がイメージできない」
「自分の収入だけでは返済できなくなり、返すために借りることを検討しはじめる」
こんな状態になったら、早めに弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。日本弁護士連合会の法律相談、自治体の弁護士相談会、日本クレジットカウンセリング協会などがあります。
◆公的な貸付制度を優先
安易にカードローンや消費者金融からの借り入れに頼ってしまうと、そこから抜け出せなくなり、自転車操業に陥る人が多くいます。そうならないために、借り入れる場合には、次のような公的な貸付制度の利用をまず検討しましょう。
【生活福祉資金貸付制度】
低所得者、高齢者、障害者などに生活支援金や住宅入居費、一時的な生活再建費などの貸付制度で、地域の社会福祉協議会が窓口となっています。借り入れには原則、連帯保証人を必要としますが、連帯保証人がいなくても利用は可能です。連帯保証人を立てるなら無利子となり、立てられなかったとしても年1.5%程度となります。
【年金担保貸付制度】
国民年金や厚生年金保険などの年金を担保に借り入れできる制度です。医療費や生活必需品の購入費用などが必要になった場合に、一定の条件を満たしていれば、10万~200万円の間で、利率2.1%(2017年9月1日現在)で借りることが可能です。
銀行のカードローンなどから借り入れ、今はどうにか返済できている現役世代の人たちは、10~20年後に自己破産のリスクがあるかもしれません。自分たちが将来の自己破産予備軍であると知ることが、破産の道を避ける第一歩となります。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171118-00010000-yomonline-life&p=3
引用元: 読売新聞(ヨミウリオンライン)
みんなの意見
それはそれ
計画性のない人に貸す銀行。
この2つが問題。
48才で普通に仕事してて、消費者金融で借りるってどういうこと?
病気とかならわかるが、収入は普通にあったって意味わからん。
37才で住宅ローン組んで、15年後に家を売っても1000万も残るなんて、病気にならなくても返せてないと思う。
ariharanonarihira
名無しさん
名無しさん
名無しさん
名無しさん
名無しさん
今ですら払えないお金を、将来の自分に返済出来ると思えるのが不思議。
しかももう中年てことは、収入に変動のない世代だよね。大きく増える見込みもない中で。
お金を借りるって自分の首を絞める行為なんだよ〜。お金はある中で暮らす。基本だけどこれが一番大切。
名無しさん
名無しさん
不思議なことに、年収が低いうちはキチンとしていても、年収が増えた結果、この原因行動に陥る人が結構いる。
収入>支出を守れば、年収低くても金持ちになれる。こういう人は、金持ちに見えない人が多い。
kamekame
借り換えとかの知識がないと、無駄に高い金利を払っている気がする
破産の前に、金利の見直しも必要だと思う
特に住宅ローン関連
近年の底に近い金利で借り換えができれば、破産まではいかないよ
名無しさん
バブル期謳歌した世代ですよね。
そこのツッコミがないのが残念。
ゆき
自分の債務と考えられない人がこうなる。
誰かが買ってくれてる、みたいに。
計画性がない人はカードは持たないほうがよい。
名無しさん
papayamango
借りたら返す、当たり前!
名無しさん
ただの借金です。
そもそも、今払えるお金が無いのに、安易に未来に負担を先送りし過ぎです。
住宅ローンなんて、35年も安定して収入得る前提で、それを普通に思うのがおかしい。
江戸たぬき
名無しさん
日本が急速に経済悪化する一因になるんだよ。
もう高速道路の安売り料金やめて他に財源回さないとダメよ。
他党の悪口ばかりこいている場合じゃ無いと思うけどね。
名無しさん
umiusi
雅彦731
何故ならば。どうも、他人事では無いのだ。
社会が此れからはオリンピック後の強烈な低迷期を迎えるのに、
あらゆる産業が「少子化と高齢化と、物余り」でお金に成らなくなる!
そう成った時に。各自がどうやって生きるかを、
子供の時から現実を見据えて設計しなければ成らない。
もう均質化も。他人事も無理だと思う。
名無しさん
身の丈に合った生活をしていますので借金は・・・ない。
カード払いも1回払いのみ。
住宅ローンも僕が借りていた時は金利が高かった(8%以上)ので少し貯めては返済をしていました。
だっていつ病気になるかわからないし、会社がどうなるかもわからない。
はじめのころ返済すると一気に5年以上縮むので気が楽になった。
ローン償還表を見て5万円返済で元金100円、利息49、900円とかあるとなんとかせねばとおもいましたからね、ボーナス月もあるし。
残り5年くらいだと利息が減ってきていたのでそんなに無理して返済はしなかった。
その家も古くなったので固定資産税も以前より安くなっている。
今は保険のきかない何百万円もかかる高額医療は受けられないが、保険のきく医療費くらいは払えるたくわえ(ってほどでもないか)がある。
通りすがり
これからは長生きがリスクになる
名無しさん
当時は考え及ばないレベルの不況が来たし、当時の土地の値段は異常。しかも都心に手が届かなくて郊外の家がバンバン売れて、今や不便で都心回帰で郊外の家は不人気でさらに暴落。単純に身の丈と切ってしまうのも少しかわいそうな気もする。
ただ生活が成り立たないと気づいてからの行動が遅すぎ。銀行から借りられないって時点で担保も信用も借りる額に値しないんだから消費者金融行く前に立て直しすべきだった。
名無しさん
5000万近い住宅も多い。
でも、けっこう若い夫婦が買ってたりするので、驚く。
よっぽど親から援助でもしてもらってるのかと。
仮に30歳だとして、35年ローンで65歳。定年ピッタリ。
4000万借りると、おそらく返済総額は5500万は超える。
でも、いろいろ説明を受けたりしているうちに、目の前の
「月々10万円で我が家が」みたいなのに、目が眩むんだろうな。
4000万の家なら、普通は、買った瞬間に2割減で、3200万の価値。
売却しても手数料等々で200は失うから、3000万にしかならない。
そういうことを考えて住宅を買っている層が、果たして
どらくらいいるのかと考えると、ぞっとする。
名無しさん
名無しさん
かつて日本には、「禁治産者」「準禁治産者」の宣告という制度があった。禁治産者の宣告対象は例えば認知症・痴呆症の人であり、準禁治産者というのはそこまでいかないが自分ではまともな判断をできない人である。準禁治産宣告の一例として「浪費癖」があった。法改正で「成年被後見人」「被保佐人」「被補助人」と名称が変わったが、対象者から「浪費癖」を有する人が外された。これは完全な誤りである。世の中にはまともに見えても全く金銭感覚がなく浪費癖を有する人々が大勢いるのだ。
名無しさん
名無しさん
TOPTOPs
他人を羨む前に一歩立ち止まれない人が多数のカードを持ち、見栄張って「一戸建て、マンション購入」それに見合う「家具、家電を購入」
あっそうだ!クルマもデカイやつ買うか!
知ってか知らずか、見て見ぬ振りか、どう考えても予算オーバー。
毎月ポストには督促状。
外見は「リッチな家庭」だが外食も行けず、家庭食も質素になり、それでもダメなら新聞やめたり、生命保険のランク下げたり。最後は夫婦ケンカで家族離散。
当たり前にそこら中にある事案。
まあ、デカイ車乗って安価な服着て妙に粋がっている中高年齢者は正に「予備軍」だね。
最近「あおり運転」するヤカラは結局、我が生活に「余裕」がない、常に「テンパっている」から訳のわからん行動をするんだろうね。
見栄など張らずに「普通に人生」送るのが一番だね。
名無しさん
無理にというか見栄で戸建てやマンション買うって人が増えたような
買うのは悪いことではないけど、後々返せなくなったらなんの意味もない
途中で旦那がなくなれば、ローン払わなくて良くなるじゃんハハッみたいな人もいたりして
引きますね
名無しさん
日中この手の高齢者の多さに驚く。
jaris
40代50代となると役職も付き、収入も増える、何気に生活水準も上げたくなる気を起こさせる。そのまま収入増え続けけばよいのだが、会社経営変動もあり、退職(早期退職を含む)もある。
高くて旨い料理を食べた舌は、生活水準を下げるには意外とハードルが高く聳え立つ。「贅沢は禁物」とは言ったものだ。
宝くじ高額当選者の多くは、自己破産に陥ることも巷に聞くのも合点がいく。
名無しさん
給料は上がらないし、物価だけが上がったら、生活が苦しいだけ、借りた、お金も返せない人が増えるだろうね!
名無しさん
それより中高年の再就職が難しいのは問題だと思う。
日本はこれから信じられないほどの高齢社会になるのだから。
名無しさん
名無しさん
アメリカでは小学校で株の投資のシュミレーションを授業でやってるところがあるって聞いた。実際の銘柄を買ったことにしてシュミレーションするそうだ。
これは予測がつかないからワクワクするだろうな。
名無しさん
カードの多様化が原因だと思いますが、自分は定期的に使用状況をチェックしています。「まだいいかな」とか思っているうちに予想よりも多額になっていることが殆どです。やはり計画性という言葉は嫌いですが、必要かと思います!
名無しさん
同じ思いをすることになるかもしれない。そうならないように
いろいろ予準備しておかないとと思う。
名無しさん
けれどカードローンやキャッシングは破産の入り口だと思う。
使ったら終わりだと思っている。
名無しさん
自分の考えは65まで借金ないようにしないと死ぬことも出来なくなる
jpmg
じゃあ便利なものを利用しなかったらいいって言うかも知るないが便利な物があるのに使えないっていうのは凄くシンドイし、ストレスも貯まる。
名無しさん
名無しさん
海外旅行にバンバン行って、高級料理店ばかり使って、節約に心掛けていた俺に対して、「ダサい」って言うんだもの。
今彼女はお金に困って、俺たちに1本1万円のフランスワインを売り付けているよ。
もちろん、買わん。
若いときに給料が安かった俺はすっかり貧乏生活が身に付いて、給料が上がってからも、ぜいたくせず、しっかり個人年金とかに入っていたから、今は左うちわだよ。
若いときに給料が高いと人生設計できないみたいだね。
ceridwen
そもそも自己破産件数は最も多いときで24万件もあったが、今は6.4万件程度で、それが対前年比1.2%増なんでしょ?それは単なる誤差の範囲という可能性だってあるような気がするが。つまり、6万件前後で落ち着いていて、これ以上はなかなか下がりにくい状況で、年によって多少ばらつく、という程度じゃないのか?
名無しさん
自業自得。そういう人が最終的に真面目に働いた人の金で更に生活保護貰うとなったら生涯で多くのお金を使う。
絶対におかしい。
名無しさん
だいたい住宅ローン1000万残るような形で売却なんて可能なの?銀行もコイツはもう返済できないと考えたから担保を手放して、少しでも回収しようとしたのかな?
名無しさん
yagd
何が言いたいか?中間富裕層を厚くする政策も必要ということ。今の自民の政策で検討して欲しいのはそのこと。お願いしまーす。長文すいません。
名無しさん
借りたお金を生活費に使うようになったらお金は回らなくなる
リボも罠
給料も上がらない景気も良くなってない
でも税金は上がる
これからは我慢する生活に切り替えないとダメだね