中国共産党の習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)の特使として北朝鮮を訪れた宋濤・党対外連絡部長は金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と面会できなかったと、中国政府が関係国に説明した。中韓関係筋が25日、明らかにした。中朝両政府は宋氏が正恩氏に面会したかを明確にしていなかった。

 宋氏は17~20日の日程で北朝鮮を訪れた。同筋によれば、北朝鮮は当初から正恩氏との面会を確約していなかったが、最終的に面会を認めなかった。宋氏は17日に崔竜海(チェリョンヘ)党副委員長と会談した際、正恩氏への贈り物を託しており、この席で面会を断られた可能性が高いという。

 米中両首脳は11月、朝鮮半島の非核化を改めて確認。中国はそれに先立ち、国連安全保障理事会の制裁決議に従う形で、北朝鮮への石油精製品の輸出制限や繊維製品の禁輸、北朝鮮が中国で設立した合弁企業などの閉鎖にも踏み切っていた。北朝鮮は核開発の継続を主張しており、双方の主張の隔たりが大きいことから、正恩氏と宋氏との面会を見送ったとみられる。

 一方、北朝鮮の労働新聞(電子版)は25日付で米国によるテロ支援国家再指定を批判。「正義の核の宝剣を更に強く握りしめなければならない」と訴えた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171125-00000058-asahi-int