「韓国の政権交代による国民感情もあり配慮もしなければならない、と。両方折り合った」

 11日の日韓・韓日議員連盟の総会後、日韓議連の河村建夫幹事長(自民)は記者会見で共同声明に合意の履行を盛り込まなかった理由をこう説明した。日韓合意は政府間の正式な約束で、政権が代わっても引き継がれるのが国際常識だ。配慮は理由にならず、むしろ韓国側に「履行破棄の言い訳」の隙を与えた。

 共同声明の文案作成に向けた討議の場では韓国側から「合意は慰安婦や国民の気持ちを反映していない」との意見が出た。「政府間の合意だ」と反論した日本の議員もいたが、最終的に声明には過剰な配慮ばかり目立った。

 日韓合意には直接触れず「歴代政府の合意の趣旨に沿って努力する」との表現にとどめた一方、日本の「植民地支配と侵略」を謝罪した村山談話や河野談話などには直接言及し「日本側はこれら歴代政権の立場を継承していくことを再確認した」と記した。日本での永住外国人への地方参政権付与も、友好を重視するあまり韓国に妥協した内容だ。

 5月に発足した韓国の文在寅政権は日韓合意について「国民が受け入れられない」との立場を表明し、合意は危機にひんしている。それどころか韓国は11月のトランプ米大統領との晩餐(ばんさん)会に元慰安婦を招き、不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)の韓国側呼称「独島」の名前のついたエビ料理を提供した。

 核・ミサイル開発を続ける北朝鮮対応には日韓の連携は欠かせない。とはいえ、国際的な約束を履行しない相手に同調する日韓議連による旧態依然の議員外交は、国益の追求どころか、国益を損ねることになりかねない。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171212-00000060-san-pol


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