10月にハワイの望遠鏡で確認されたナゾの天体が、実は自然物ではなく何者かが作った物体で、宇宙人が送って来た探査機なのではないか!?との声が上がっている。

ロシアの投資家ユーリ・ミリネル氏が立ち上げた宇宙人探しのプロジェクトでスティーブン・ホーキング博士率いるブレークスルー・リッスンは11日、米ウェスト・バージニア州にあるグリーンバンク望遠鏡を使い、このナゾの物体から電波信号が発せられていないかを探る意向を明らかにした。

発表文によると、巨大な恒星間天体「オウムアムア」は今年10月、地球と月の距離の85倍ほど地球から離れた場所を移動しているところを、ハワイ大学のパンスターズ計画に発見された。この距離は、天文学的な感覚では「目と鼻の先」だという。

CNNによると、当初この天体は、太陽系内を移動する小惑星か彗星だと思われていた。しかし軌道を調べたところ、どうやら太陽系外からやってきたものらしいことが分かった。となると、人類が遭遇する初めての恒星間天体となる。「オウムアムア」という名前の由来は、発見されたハワイにちなみ、ハワイ語で「遠い過去からやってきた使者」という意味だそうだ。

スカイニュースによると、オウムアムアの長さは約400メートルで幅はその10分の1程度。非常に縦長のため葉巻や針の形などと描写されている。これまで、恒星間空間を行き来する宇宙船があるとすれば、ガスや塵による摩擦や損傷を最も受けにくい葉巻や針の形のはずだと研究者たちの間で想定されてきた。これが、オウムアムアが宇宙人の探査機ではないか、とされている理由の1つでもある。

ブレークスルー・リッスンは「自然なものである可能性の方が高い」としながらも、何者かに作られた可能性も否定できないとの考えを示している。ブレークスルー・リッスンの指揮をとるカリフォルニア大学バークレー校SETI(地球外知的生命体探査)研究センターのアンドリュー・シエミオン所長は英紙インディペンデントに対し、それが自然物であれ創造物であれ、ブレークスルー・リッスンにとっては格好の研究対象だと述べた。

■ 秒速87キロで高速移動
オウムアムアからの電波信号を探る作戦は、米国東部標準時間の13日午後3時(日本時間14日午前5時)に開始。世界最大の電波望遠鏡であるグリーンバンク望遠鏡を使い、無線周波数1~12ギガヘルツの間の4つの帯域で電波を探る。

オウムアムアの移動スピードは最速で秒速87.3キロ。米誌アトランティックによると現在は、地球から太陽までの距離の2倍ほど地球から離れた場所を、秒速38.3キロのスピードで移動中だ。この距離だと、グリーンバンク望遠鏡なら携帯電話ほどのわずかな電波でも1分もせずに検知できるという。しかし猛スピードのため、来年には木星の軌道を越え、2020年代には太陽系の一番外にある冥王星の先に出て行ってしまう見込みだ。

■ 居住可能な惑星探査のNASAも重大発表か

一方、米国航空宇宙局(NASA)が大きな発表を行う意向を明らかにし、こちらも「とうとう宇宙人と遭遇か!?」と、英紙メトロなど一部メディアが色めき立っている。

NASAの発表文によると会見は、太陽系外で居住可能な惑星の探査を行なっているケプラー望遠鏡の「最新の発見」に関するもの。グーグルの人工知能を使って発見したという。

会見は米国東部標準時間の14日午後1時(日本時間15日午前3時)からで、NASAのライブ配信ページにてリアルタイムで見ることができる。質問があれば会見中にツイッターでハッシュタグ「#askNASA」をつけて呟くように、と書かれているため、運が良ければ質問が取り上げてもらえるかもしれない。会見にはグーグルのシニア・ソフトウェア・エンジニアも出席する予定だ。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171214-00010007-newsweek-int&p=2