北朝鮮の金正恩委員長は元日、大陸間弾道ミサイルの実戦配備を宣言した。アメリカを挑発する一方で、韓国には、対話を呼びかける姿勢も見せている。北朝鮮で何が起きているのか。新年を迎える北朝鮮の映像を独自に入手した。
◆祝賀ムードの平壌、年越しは…

色とりどりの旗が飾られ、多くの車や人が行き交う街。外国人向けの「年越しツアー」で撮影された、年末年始の北朝鮮・平壌の最新映像を入手した。

平壌市内を歩くと、目立つのは商店などの壁に貼られたポスター。ミサイルがアメリカに向かっていく絵には、「アメリカ本土全域が射程圏内にある」というスローガンが。

一方で、街は新年を控え、祝賀ムード。多くの人が集まっていたのは金日成主席と金正日総書記の巨大な肖像画の前。年越しの挨拶に訪れているのだ。

そして、大みそかの年越しイベントでは、周りの建物がライトアップされ、あちこちに氷の彫刻が飾られている。中にはミサイルの発射の瞬間をかたどったものも。そして、2018年を迎えると、花火が打ち上がり、盛り上がりは最高潮に。国際社会の制裁が強まる中、何とも「ド派手」な年越しとなった。

◆金正恩委員長が挑発、トランプ大統領も応戦

そして迎えた元日、金正恩委員長の新年の演説が朝鮮中央テレビで放送された。口にしたのは、ICBM(=大陸間弾道ミサイル)を実戦配備したという事実上の宣言だった。

金正恩委員長「アメリカ本土全域を射程に収めた核のボタンが私の机の上に常にあることは、脅しではなく現実であると知るべきだ」

この「挑発」に対し、トランプ大統領も「応戦」。

トランプ大統領(ツイッター)「私も核のボタンを持っている。彼の物よりはるかに大きくて強力だ。しかも、ちゃんと機能する」

年明けから舌戦が繰り広げられた。

◆韓国への姿勢には変化が…

一方で、韓国への姿勢には「変化」が。来月からの平昌オリンピック参加に初めて前向きな姿勢を見せ、韓国との対話を呼びかけた。

金正恩委員長(朝鮮中央テレビ)「北朝鮮と韓国が心さえ決めれば、緊張を緩和していける。オリンピックについては、代表団の派遣を含め、必要な措置を講じる用意がある」

さらに3日、“新たな指示”が。韓国と北朝鮮の軍事境界線にある板門店の直通電話を復旧させると発表した。

両国の関係悪化をうけ、2016年2月からこの「ホットライン」に応じなくなっていた北朝鮮。しかし3日、予告された通り、北朝鮮側から電話があり、4日も─

韓国側「伝えたい内容があるか?」

北朝鮮側「ない。伝えたい内容があれば通報する」

◆「対話」メッセージの意味は

これまでの姿勢から一転した、韓国への「対話」のメッセージにはどんな意味があるのだろうか?北朝鮮情勢に詳しい慶応大学の礒崎敦仁准教授に聞いた。

礒崎敦仁准教授「ひとつは経済制裁を解除してもらう。それによって経済成長を目指す。そのために韓国を使うということ。米韓の連携に離間策、くさびを打ち込む効果もあると思う」

一方、北朝鮮は数日以内に弾道ミサイルを発射する可能性も報じられているが─

礒崎敦仁准教授「韓国との対話を自らに有利に進めるため、ミサイル発射の兆候を見せている可能性もある」

韓国政府は北朝鮮に、今月9日に高官会談の開催を提案していて、まずはそれが実現するかが注目される。

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180104-00000080-nnn-int


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