核爆発による電磁波でインフラを破壊するEMP攻撃で米国民の9割が1年以内に死亡?
アメリカの安全保障強硬派の一部は何年もの間、電磁パルス(EMP)兵器の脅威を警告してきた。それは衛星通信を不能にし、電力系統を停止させ、ある物理学者が「大陸規模のタイムマシン」と呼んだように、アメリカを電話やテレビも電力もない時代に逆戻りさせる――。
ここ数カ月、北朝鮮とアメリカの言葉の応酬がエスカレートするなかでEMP問題が再燃している。北朝鮮が9月3日に核実験を実施した際、同日朝に朝鮮中央通信が、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がICBM(大陸間弾道ミサイル)に搭載可能な水爆を視察したと報道し、「強力なEMP攻撃もできる」と伝えたためだ。北朝鮮がEMPを公式に認めたのは初めてだった。
EMPとは、核爆発によって生じる強力な電磁波のこと。高度数十~数百キロの高層大気圏内で核兵器を爆発させた場合、地表には爆風や放射能による直接の影響はないとされる。しかし、EMPが地磁気に引き寄せられて地上へ向かう際に大電流になり、送電線や電話やインターネット回線、航空機関の管制システムからパソコンなどの電子機器まで破壊。幅広い分野を長期にわたり機能不全に陥らせる恐れがある。
EMPへの懸念は1962年にアメリカが行った「スターフィッシュ・プライム」実験にさかのぼる。核兵器を太平洋の約400キロ上空で爆発させたところ爆心から1400キロも離れたハワイで停電が起こり、科学者はその威力に気付いた。
元CIAの核専門家ピーター・プライらの報告書によれば、EMP攻撃でアメリカの電力網が破壊されれば、国民の約9割が1年以内に死亡する可能性があるという。
<風向きが変わり始めた>
しかし北朝鮮の実行力について、アメリカでは懐疑的な声が非常に多い。理論上、電磁パルスは破壊的な力を持つ。しかしその効力を最大限に生かす兵器を造ることがどれほど難しいか、科学界では何年も議論されてきた。無党派の独立監視団体「政府監視計画(POGO)」の調査部長ニック・シュウェレンバックから見て、そうした仮想攻撃への恐怖は「多くの不完全な仮定に基づいている」。
米国防大学の上級研究員で物理学者のユサフ・バットによれば、EMP攻撃の成功には条件がある。爆弾を一定の高度で爆発させなければならず、特定の発射方法が必要だという。
電波から脳を保護するためアルミホイルをかぶる人々がいるが、EMPもそれと変わらないと批評家は冷たい目を向けてきた。北朝鮮がEMPに言及した数週間後にも、EMP攻撃の脅威を評価する米議会の委員会は16年間の活動に幕を閉じた。
しかしここにきて風向きが変わり始めた。「アメリカは大規模な諜報の失敗で北朝鮮の攻撃能力を過小評価し、最大の脅威も認めていない。それはEMP核攻撃だ」と、プライらは10月、下院の公聴会で指摘。EMP防御計画から撤退すれば、有事の際に対抗できなくなるとの危機感から、米政府内に対策を見直す動きが生まれ始めた。
もっとも懐疑派の間では以前から、北朝鮮に電磁パルス攻撃の能力があっても実行するとは考えにくい、アメリカが核兵器で報復する可能性があるからだという声がある。「EMP攻撃は自殺行為だ」と、シュウェレンバックは言う。しかし、EMPの脅威を訴えてきたニュート・ギングリッチ元下院議長は、その報復は現実的でないと反論する。「われわれは核兵器で反撃するのか?」と彼は言う。「それは大変な事態を招く」
11月には下院と上院で新たなEMP委員会が発足し、その攻撃の「本質、重大さ、可能性」を検証することになった。
脅威の現実味をめぐっては今も賛否両論で、懐疑派の中には委員会の復活は税金の無駄遣いだとする声もある。しかしEMPは攻撃目標に着弾させる精度が求められず、攻撃の難易度は低い。北朝鮮にとっては、手軽に甚大な被害を与えられる現実的な選択肢かもしれない。
From Foreign Policy Magazine
<本誌2017年12月26日号「特集:静かな戦争」より転載>
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180106-00010001-newsweek-int
引用元: ニューズウィーク日本版
みんなの意見
何処に向かうの?
今の日本の科学技術も、先の大戦の敗戦時点に、誰が考えていたでしょう。
北朝鮮とて、核兵器やICBMを創るほどになるとは、誰も考えていなかった。
理論的ではない技術であっても、もしかしたら?という事が有り得ます。
いや、総ての科学技術は、もしかしたら?の技術の蓄積ではないでしょうか?
日本国も、油断なく、技術の蓄積と、実践実験を行っておくのが最良の策だと考えます。
また、北朝鮮の核ミサイルに対してだけでなく、攻撃されたら、相手国を壊滅的にする位の反撃力を保有するのが、絶対的な専守防衛だと考えます。
名無しさん
出来るんじゃないの?
どうせ北は停電だらけなんでしょ?
国民生活にはがほとんど影響ないんじゃない?
名無しさん
使った場合、得るものより失うものの方が遥かに大きいからな
しかしもしあまり追い込んでしまったら、相手が自棄になって使うのではないか
そういう警戒感が生じるからな、それが核兵器保有の最大のメリットだ
敵方の軍事活動を持っているだけで防げるのだから、メリットはとてつもなく大きい
EMP爆弾に関して言えば、通常、我々が使っている電化製品も電磁波に対する防衛を行っている。
これは落雷や携帯電話などで普通に起こりえる電磁波に対しての備えとしてであり
この分野は日本は強く、1962年で起きた実験ほどの効果があるとは考えにくいが
EMP爆弾はそれを打ち破れるものを作るでしょう、それがどんなものかは、正直、皆目検討がつかないな
もし効果的なものであれば、現代の機械は多かれ少なかれ精密機械が組み込まれているだけに、自動車すら走らなくなり
損害は計り知れないな
局党優痔
名無しさん
同じ刺し違えるなら本土にミサイル撃ち込むやろ
yam
叩かない?そっちでしょう。
名無しさん
>Y2K問題、随分騒いだが、結局何も起こらなかった。
>EMPも、実はさほどの害はないのかもしれない。
でもあの時だって社会の黒子が残業しまくってパッチ当て捲って
万全を尽した結果なんだぜ。
名無しさん
間違ってたらゴメン
名無しさん
台風や地震、陰で実験している米には勝てないのではないのかな?
北よりもトランプアメリカの暴走の方が恐い。
名無しさん
ニュースウィークで記事になるということは
開戦間近かな。
名無しさん
名無しさん
武器売り回ってる米国も問題だよなぁ。
アメリカファーストはいいけど、
他国の事も考慮して欲しいもんだ。
まぁ米国からしたら北と米でもめて
武器売る商法は成功しているようだけど、
なんだかなぁて思う。
minime
そろそろ仲直りしたいのではないでしょうか?
甘いですかね?
かりあげくんのかんがえが見えてこないのでさっぱりですね。
かりあげくんもTwitterしてくれないかなぁ
名無しさん
フルオートスナイパー
高性能な迎撃ミサイルの開発と発射させない努力が必要。
名無しさん
名無しさん
名無しさん
よかった!
野党に入れてたら
不安で眠れなかった!
4k
名無しさん
でも思ってんのかな?
名無しさん
IBM-PCは電磁シールドされていた。
電波漏れを防ぐため、20年くらい前建築のオフィスビルは
シールドされている。
この記者は少しは調べて書いているのかな?
名無しさん
Doubt
名無しさん
名無しさん
生産は全て止まり、食料物資の供給も止まり、原発は全て冷却不能となり暴走を始める。生き残れる人類はほんの一握りだろう。そのような巨大太陽フレアは100−200年に一度地球を襲うと言われており、天災による人類滅亡のシナリオの中で最も確率が高い。そして確率的にそれはもういつ襲っても不思議はない。それにも関わらず何の対策も立てられていない。大地震・大津波は発生しても小さな島国以外は国が滅ぶことはないが、巨大太陽フレアは現代文明そのものを破壊し人類の滅亡をもたらしかねない。しかもその発生確率は相当に高い。大地震に対する対策以上に対策を講じるべきだろう。
名無しさん
名無しさん
名無しさん
南無阿弥陀仏
下手に騒ぐと学者として恥を書くからではないか?
文系の素人にとってはロバートハインラインでも読む様な面白さがあるのだろう。
しかしロバートハインラインはこんな事は書かない。
プロのSF作家として恥を書くからだ。
という事で暇つぶしにこのニュースをお楽しみください^_^
名無しさん
名無しさん
名無しさん
ruka
EMPも、実はさほどの害はないのかもしれない。
ということは、北朝鮮はやるやる言いながら、実際にはやれない。
やって効果がなければ、反撃だけ食らって、米国は無傷で北朝鮮は滅亡という結果になりかねないから。
「もしかしたら、~かも」という心理的効果狙いの「口撃兵器」。
要するに、この問題について気にすることはないのではないか。
名無しさん
名無しさん
名無しさん
名無しさん
名無しさん
名無しさん
名無しさん
正太
やふこめみん
sho
名無しさん
jpmg
よく攻撃、反撃とか軽く口にする人いるけど
それじゃなんの解決にもならない
人間の道徳を育てるしか人類の未来はないと思うよ
名無しさん
名無しさん
チキンレースになってるね
この状態が終わる時は
どうなってるか恐ろしい
名無しさん
名無しさん
名無しさん