【ロンドン時事】ヘンリー英王子(33)と米女優メーガン・マークルさん(36)の結婚式が5月に行われるのに合わせ、「式場」となるロンドン近郊ウィンザー城を擁する自治体当局がホームレスや物乞いに対する取り締まり強化を提案している。

 しかし、ロイヤルウエディングのためにホームレスを一掃しようとするような試みには反発も強い。「無神経だ」と多方面から批判を呼んでいる。

 提案したのはウィンザー・アンド・メイデンヘッド区のダッドリー区長。地元警察監督局長宛ての2日付書簡で「攻撃的な物乞いを含む反社会的行動」に懸念を表明した。「攻撃的な物乞い」とは、観光客に付きまとい、時には集団で半ば恐喝的に金銭を奪う迷惑行為を言う。

 書簡は「5月のロイヤルウエディングに向けてウィンザー観光の関心が急速に高まるのは明らかだ」と観光客の増加を予想。ホームレスや物乞いらの存在により「美しい町に好ましくない光が当たってしまう」と早急な対応を求めた。

 BBC放送などによると、これに対して慈善団体「ウィンザー・ホームレス・プロジェクト」のマーフィー・ジェームズ代表は「不快感を覚える。誰かが路上で寝ているのは、そうせざるを得ないからだ」と反論した。ホームレス支援の雑誌「ビッグイシュー」創設者ジョン・バード氏は、問題解決に向けた「答えにならない」と批判。メイ英首相も「提案に同意しない」と批判的だ。

 ウィンザー城のあるウィンザーは、ロンドンから電車や車で手軽に行けるため、内外から多くの観光客が集まる。ヘンリー王子とマークルさんもしばしば一緒に訪れたと伝えられ、2人はこの地を「特別な場所」と評している。 

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