香港(CNN) 米軍は強襲揚陸艦「ワスプ」を第7艦隊の管轄地域に移動させ、太平洋でのステルス攻撃能力を増強した。



6日に第7艦隊の管轄地域に入ったワスプは、排水量4万トン、全長約260メートルの実質的な小型空母。1980年代に建造され、改修によって米海兵隊の新型ステルス戦闘機「F35B」の配備が可能になった。

第5世代戦闘機となるF35Bは北朝鮮のレーダーでは探知できないことから、北朝鮮が絡む有事が起きた場合、米国が優位に立つことを想定している。

朝鮮半島で昨年12月に行われた軍事演習には、岩国基地に配備されている海兵隊のF35が参加して、米軍の軍事力を誇示した。

しかし米軍がワスプから戦闘機を発進できるようになれば、北朝鮮側の計算に新たな局面が加わると米太平洋軍の元幹部は指摘、「外国の領土にある米軍基地とは異なり、米軍艦からの戦闘機発進は、予告する必要も、他国の許可を得る必要もない」と解説する。

米海軍は昨年夏から、ワスプを太平洋に移動させると予告していた。

日本に配備されている「ロナルド・レーガン」などの米空母に比べると、ワスプの大きさは半分程度。それでもワスプのプレゼンスは、米軍が太平洋地域に2隻の空母を配備している印象を与えると、専門家は解説する。

ただ、強襲揚陸艦は空母に比べれば、航空機発進のカタパルトなどに限界がある。

ワスプから発進するF35Bは、垂直発進と着陸を行う必要があるため、それほど多くの燃料や兵器は搭載できず、ワスプに配備できる航空機の数も、ニミッツ級の空母より少ない。このため有事の際は、ワスプと空母が共同で運用される公算が大きいと専門家は予想する。

ワスプは佐世保に配備され、F35に対応していない強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」と交代する。

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