1/15(月) 21:57配信 毎日新聞
 ◇別の実務者協議を17日に開催

 【ソウル米村耕一】韓国と北朝鮮は15日、南北軍事境界線付近の板門店(パンムンジョム)で、北朝鮮が平昌(ピョンチャン)冬季五輪に際して派遣する「芸術団」の公演を巡って実務者協議を行い、韓国側によると、北朝鮮が約140人の管弦楽団を韓国に派遣することで合意した。ソウルと平昌周辺で五輪競技会場にある江陵(カンヌン)で公演するという。
北朝鮮側は、一連の南北対話を最終的には非核化に関連する対話につなげたいとの韓国政府の思惑については強く批判してけん制しつつ、平昌五輪については協力する姿勢を示した格好だ。

 韓国側は選手団や応援団派遣を含む全般的な案件に関する南北協議の開催を12日に提案したが、北朝鮮側は芸術団派遣に関する協議を先行させるよう要求。「それ以外の協議については今後、通知する」と伝えてきていた。


 北朝鮮側は15日、別の実務者協議を17日に開催するよう韓国側に提案し、韓国側は受け入れた。17日の協議の主題は明確になっていないが、開会式での共同入場や南北共同チーム編成の可能性などを含む全般的な問題が議論されるとみられる。

 一方、北朝鮮の朝鮮中央通信は14日、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が10日の記者会見で「核問題が解決されてこそ南北関係が改善する」などと述べたことに関連して、「北南関係改善問題の延長線上に『北の核放棄』の実現を見据え、われわれを誘導しようとしている」と強く反発した。

 また、北朝鮮は韓国側が提案している南北離散家族再会事業についても、9日の閣僚級会談で、2016年に集団脱北した北朝鮮レストランの女性従業員の早期帰還を優先すべきだとの立場を強調するなど、消極姿勢を見せている。北朝鮮側は今後も協議の主導権を巡り、こうした駆け引きを継続するとみられる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180115-00000097-mai-int