米軍のミサイル駆逐艦が17日夜、中国が領有権を主張している南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の12カイリ内を航行した。中国外務省などが20日、明らかにした。米軍の「航行の自由作戦」とみられる。同省の陸慷報道局長は「いかなる国家でも『航行の自由』の名の下に中国の主権と安全の利益に損害を与えることに断固反対する」として「強烈な不満」を表明した。

 10月26日、米国防当局者は、米海軍のミサイル駆逐艦「ラッセン」(写真)が、南シナ海で中国が造成した人工島から12カイリ(約22キロ)の境界に接近しており、12カイリ内に数時間とどまる見通しだと明らかにした。提供写真(2015年 ロイター/U.S. Navy/Mass Communication Specialist 1st Class Martin Wright/Handout via Reuters)


 中国国防省によると、米軍の駆逐艦の動きに対応し、中国海軍のミサイルフリゲート艦が識別調査を行い、立ち去るように警告した。国防省の呉謙報道官は「南シナ海情勢が好転している状況下で、米国側が再三艦船を派遣し不法に中国の周辺海域に侵入することは、地域の平和と安定を破壊する」と批判し、「中国軍は海空のパトロールをさらに強めていく」とするコメントを出した。

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