【AFP=時事】中国で、人気の音楽コンテスト番組に出演していたあるラップ歌手が突然降板させられたとみられる事態が発生した。これを受けて同国の音楽ファンの間で、ヒップホップにも当局の取り締まりが及ぶのではないかと危惧する声が広がる一方、中国政府が挑発的な面も持つヒップホップを有害視しているとする報道も出ている。

ヒップホップが中国のカルチャーシーンに登場したのは最近だが、地元出身のヒップホップアーティストは着実にファンを獲得している。さらにその才能を知らしめる機会となるリアリティー音楽コンテスト番組が注目を集めたことで、ここ1年で非常に人気が高まっている。

 しかし先週になって、中国政府が国内の各放送局に出したとされる「入れ墨があるアーティスト、ヒップホップ音楽」に加え、「中国共産党の中核的な価値観や倫理観に矛盾するパフォーマー」の出演禁止令が、ソーシャルメディア上で拡散。

 大手ニュースポータルサイト新浪(Sina)は、この指示はメディアを監視する中国当局のトップから出されたものだとしているが、正式な通達という形での発表はない。

 それでも、中国版ツイッター(Twitter)の「ウェイボー(微博、Weibo)」に400万人近いフォロワーを持ち、人気リアリティー音楽番組「シンガー(Singer)」に出演していたラッパーの「GAI(ガイ)」は、19日の放送から確かに突然姿を消した。

 GAIが番組に出演しなくなったことを受け、ネット上ではGAIがこの新規制の犠牲になったのではないかとの推測が広まった。ウェイボーには、「これはヒップホップが今後禁止される兆候だ」というコメントも寄せられた。

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