平昌五輪の開幕まで20日を切った韓国は、五輪に合わせソウルなどで公演する北朝鮮の「三池淵(サムジヨン)管弦楽団」の視察団がやってくるなど、北朝鮮にかき回されている。これまでの五輪への準備を度外視するような行いを北朝鮮に許した文在寅(ムン・ジェイン)政権に対し、世論の不満は高まっている。

 21、22の両日、韓国を訪問した7人の視察団のうち最も注目されたのは同楽団の玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長だった。厳重な警備のなか、ソウルと北東部の江陵(カンヌン)の往復に利用した高速鉄道は一行のために臨時運行の貸し切りだった。

 21日に宿泊した江陵では夕食にワインが振る舞われた。韓国メディアによると、22日の朝食はバイキング形式だったが、玄氏はメニューにあったすべての食べ物をまんべんなく口にしたという。

毛皮のマフラーを巻き、肉付きのいい顔に化粧をした姿は、人民が食糧難に苦しむ北朝鮮の現実とはほど遠い。韓国当局の特別な配慮にも“わがもの顔”で、そのふてぶてしさに世論は冷めている。

 五輪開会式で朝鮮半島を描いた「統一旗」を掲げた合同入場などで南北は合意しているが、五輪直前のどさくさに韓国を利用し、好きに振る舞う北朝鮮への反発は強まっている。

 「北の傍若無人な振る舞いは昨日今日のことではない。韓国政府は北一行の経由地に数百人の警官を配置し列車も貸し切るなど、大切な客人のように接待している」(22日の東亜日報)と北朝鮮に甘い文在寅政権は批判にさらされている。

 玄氏ら視察団がソウルに戻ってきた22日、ソウル駅付近では市民らが「(五輪開催地の)江原道(カンウォンド)、平昌の住民の汗と努力が水の泡にされる」と訴え、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の写真を燃やすなどした。

 世論の不満に文在寅大統領は22日、「奇跡のような対話の機会を五輪後まで生かす知恵と努力が必要だ」と南北協力への理解を求めた。しかし、世論調査会社リアルメーターが22日に発表した世論調査(15~19日)では、文大統領の支持率は66%で、前週より4.6ポイント下がっている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180123-00000503-san-kr

産経新聞

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