● 北朝鮮のオリンピック参加で 文大統領は宣伝工作に利用される

 南北朝鮮は、1月9日の閣僚級会談で「平昌オリンピック・パラリンピックに北朝鮮が参加する」ことで合意した。
同時に「軍事当局間の会談の開催」「南北関係をめぐるすべての問題について、わが民族が朝鮮半島問題の当事者として解決する」ことでも合意し、その旨を発表した。

 韓国政府は、オリンピックを利用して主導権を発揮し、南北間の緊張緩和につなげることで、朝鮮半島における軍事行動の抑止を期待している。
これに対し、中国やロシアが早速、歓迎の意向を表明。1月11日、韓国の文在寅大統領から閣僚会談の結果について報告を受けたトランプ大統領は、
「良い方向に進むことを期待している」「南北の対話が行われている間は、いかなる軍事行動もとらない」と約束した。

 しかし、この合意を真に歓迎すべきなのであろうか。オリンピックは世界の平和の祭典として、北朝鮮との緊張緩和、平和の定着につなげたいと考えること自体は間違っていない。
しかし問題は、北朝鮮のオリンピック参加が、朝鮮半島の緊張緩和につながるとは思えないということである。
北朝鮮の意図を完全に読み誤っていると考えざるを得ない。文大統領は北朝鮮の宣伝工作に利用されているのである。

 北朝鮮のこれまでの歴史を見れば、平和攻勢の陰で、常に緊張を高める行動を取ってきたという事実がある。
1972年に南北共同声明を出し、民族の大同団結、平和統一を謳っていたとき、38度線を越えて侵略用の地下トンネルを掘っていた。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180129-00157399-diamond-int