一方、レンジャースの公式サイトでも、T.R.サリバン記者がファンからの質問への回答記事を掲載した。

「ダルビッシュは、いつ契約するのだろうか。レンジャースは何を待っているのだろうか?」とのファンからの質問に対し、「ダルビッシュが、レンジャースに戻りたいと望んでいることは、これまでの流れを見ても明らかだ。問題は、レンジャースがFA市場のトップ投手の獲得に対して“なかなか積極的にはなれそうにない”と言い続けていることにある。この『なれそうにない』との曖昧な言葉は、何かしらの可能性を残していることを示す。しかし、レンジャースファンは退屈な踊りが続き待たされる歯がゆさを味わっている」と答えた。

 サリバン記者は「ダルビッシュの希望はレンジャース」と主張するのだ。

 ダルビッシュの自宅はレンジャースの地元ダラスにある。生活環境やチーム環境も含めてダルビッシュが古巣に戻ることに障害はない。

 だが、レンジャース側は、ダルビッシュが納得できる条件をオファーできていないのが現実のようで、「ダルビッシュが、FA市場の動きを止めているのかもしれない。彼はFA市場でトップの先発投手で、通常は11月に契約が決まるものだが……。ダルビッシュが契約すれば、この流れは変わるかもしれない。だが、彼は、レンジャースがまず目を覚ますのを待っているのかもしれない」と同記者は続けた。

 先日、敏腕記者のヘイマン記者は、現在、ダルビッシュの交渉相手として残っているのは、ドジャース、レンジャース以外には、カブス、ツインズ、ブルワーズの3球団で、「ツインズは5年より上の契約は提示しない。カブスとの争いになれば負けると考えている。カブスが最有力とされるが、実際はどこまで進んでいるかわからない。レンジャースはダルビッシュも気に入っているが、安価で狙っており、この姿勢に変化はない。ブルワーズの契約提示は面白いが、他の投手も狙っておりどこまで本気かわからない。ドジャースの可能性は薄い」という“現状”をツイートしていた。

MLB公式サイトは「業界筋の1つによると、ツインズはダルビッシュに5年契約を提示したとされ、その一方でカブスは、4年契約を提示したと考えられている。両球団に取材したが、両チームはこの年数で契約提示したか明らかにせず、ダルビッシュの代理人も交渉に関してコメントしていない」と伝えている。

 またインターナショナル・ビジネス・タイムズ紙も「カブスはダルビッシュと5年以上の契約は結びたくないと報じられている。ダルビッシュは、5年で1億ドル(約110億円)に近い契約を希望しているようだが、ワールドシリーズ進出の最有力候補とされる複数球団からは、そのようなオファーを受け取っていないのかもしれない」と指摘した。

 すでにカブスともダルビッシュは通訳抜きでミーティングを行っており、チーム内情や受け入れ体勢などについてのコミュニケーションはとれており、ワールドシリーズ出場の可能性というチーム条件も満たしている。周辺の関係者が語るダルビッシュの性格から考えると、年俸、契約年数などの条件闘争というより、チーム環境と、熱意を優先しそうにも思えるが、最低限の条件がクリアされなければ“安売り”はしないだろう。

 ダルビッシュの希望球団はいったいどこなのか。来月中旬には各チームのバッテリーキャンプがスタートする。ダルビッシュが決断を下すタイムリミットは迫りつつある。