【花蓮(台湾東部)時事】大きく傾いたマンション、めくれ上がったアスファルト―。

 6日深夜(日本時間7日未明)にマグニチュード(M)6.4の直下型地震が襲った台湾東部・花蓮市の中心部では、揺れの激しさを物語る被災した建造物が眼前に迫る。街中にはシャッターを下ろしている飲食店などが目立った。

 花蓮に滞在している関西出身の邦人男性(61)は、「(1995年の)阪神淡路大震災に匹敵する強い揺れを感じた。とても怖かった」と、地震発生当時を振り返った。自宅にいた男性は、棚から落ちてきた物が指に当たり、軽いけがをしたという。「電気は通っているが、断水しており不便だ」と話した。

 住人約40人が閉じ込められ、救出を待つマンションは、建物が大きく傾き、鉄筋のつっかえ棒で何とか支えられていた。それでも「1時間に5センチずつ倒れている」(台湾メディア)状況だという。マンション周辺では、夜のとばりが下りようとする中、パワーショベルで救出作業を急いだり、救急隊が担架で被災者を運んだりするなど、慌ただしい様子だった。

 避難所になっている市内の体育館では、避難してきた老若男女が組み立て式の簡易ベッドで仮眠を取っていた。7日夕方時点で、約4万戸が断水、約2000戸が停電しており、生活インフラの回復が急務となる。

 花蓮市内では、下から突き上げるような強い揺れを伴う余震が断続的に発生。台湾の主要な観光地である花蓮では、15日から始まる春節(旧正月)が年間最大の書き入れ時。「観光への影響が心配だ」(飲食関係者)との声も漏れている。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180207-00000142-jij-cn