経済発展による民主化を信じた人々に失望が広がっている
その発表は淡々と、かつ事務的に行われたが、重大な影響を及ぼす可能性を秘めていた。
2月25日、中国共産党は国家主席の任期を撤廃するための憲法改正を提案した(改正案は3月5日に開幕した全国人民代表大会での審議を経て、正式に可決された)。

China’s President Xi Jinping claps after his speech as he and other new Politburo Standing Committee members meet with the press at the Great Hall of the People in Beijing, China October 25, 2017. REUTERS/Jason Lee TPX IMAGES OF THE DAY – RC1CA251AF60

改正案の発表は多くの人々が以前から懸念していたことを裏付けているように思える。
それは、習近平(シー・チンピン)が生涯、中国の国家主席の座にとどまる可能性だ。

発表自体は意外ではなかったが、発表の時期は大方の予想よりはるかに早かった。
習は国家主席のほかに共産党総書記と人民解放軍最高司令官も兼任している。国家主席の任期は事実上、他の2つのポストの任期も制約する。

13年3月の国家主席就任以来、習は腐敗と闘ってきた。
この闘いは習と彼の盟友たちにとって、党指導部と大手国有企業に対するコントロールを強化することにほかならない。
中国政界における個人間の競争と政治課題の違いは外からは非常に分かりにくい。
そのため、中国の腐敗の根深さを考えれば、習の闘いは続いていると、多くの人々は考えていた。

現行憲法の規定では国家主席の任期は最長で2期10年。その撤廃が決定すれば、中国に、そして世界に、多大な影響を及ぼしかねない。

中国国内では安定した権力交代の仕組みが損なわれるだろう。
中国の経済改革の父であるトウ小平が1982年に現行憲法を制定してその仕組みを作るまで、中国は文化大革命の混乱と痛みにまみれていた。
文化大革命時代は毛沢東が「人々の生死に絶対的な力を持っていた」と、中国の政治評論家である莫之許(モー・チーシュイ)は指摘する。

毛以後、トウとその後継者たちは中国を孤立した貧困国から世界第2位の大国に変貌させた。
いずれ影響力でも経済力でもアメリカを上回るのは必至という見方が大勢を占めている。

しかし中国がこうした変貌を遂げてきたのは比較的安定した時期であり、政権移行は秩序ある予測可能なものと見なされるようになっていた。
トウの後継者である江沢民(チアン・ツォーミン)は胡錦濤(フー・チンタオ)に権力を譲り、胡はその10年後に党を習に委ねた。
だが習も同じように2期10年で後任に道を譲るかどうかは、怪しくなっている。

確実なのは、習が自国の影響力を拡大し、自分の理想とする政府が民主主義・自由市場のモデルに代わり得るものだと世界に示したがっていることだ。
アメリカが抵抗しているにもかかわらず、習は南シナ海と東シナ海の実効支配強化を一向にやめようとしない。
途上国でのインフラ建設を推進し、それを餌に中国の影響力を南と西へ拡大し、パキスタンにまで及んでいる。



裏切られた政治改革への期待
<「世界が中国に合わせよ」>

中国が世界に合わせるのではなく、世界が中国に合わせるべきだと、習は考えている。
北朝鮮の核開発をめぐる疑惑にもかかわらず、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を権力の座から引きずり降ろすことには関心を示さない。
その一方で、アメリカが3月8日に発表した鉄鋼・アルミニウムの輸入制限のような保護貿易政策には「目には目を」の報復措置で応じる可能性が高い。

10年の逡巡の末、中国はついに痛みを伴うが避けて通れない経済改革に乗り出している。
改革遂行のために習にはもっと時間と権限が必要だと、彼の支持者の一部は考えている。
公的債務の削減には時間がかかり、経済成長の鈍化につながりかねない。
習は恐らくそのことを承知しているだろう。ひょっとしたら自らそのプロセスを管理したいのかもしれない……。
というのが任期撤廃の発表をめぐる最も楽観的な見方だ。

経済が軌道に乗って債務も減れば、習は後継者を指名して権力を移譲し、英雄として歴史に名を刻む可能性もある。
あり得ないシナリオではない。ただしそれは、習がそうした持続的かつ痛みを伴う経済的移行も辞さないとすれば、そして、いずれは権力を手放すと仮定すれば、の話だ。

中国の発表を受けて欧米の専門家の間には幻滅が広がっている。
中国が(80年代の韓国と台湾のように)経済が繁栄するにつれて政治改革を進めると期待していた人々はなおさらだ。

彼らはようやく現実を受け入れているようだ。中国は習の下で自信を増し、これまで以上に抑圧的な独裁国家になっている。
反政府派に対する取り締まり強化と、インターネット検閲とテクノロジーを利用して政権が問題視する市民を監視するやり方が定着。今後さらに広がる可能性もある。

中国は経済的には成功しているにもかかわらず、いまだに多くの市民が政治的自由の拡大を求めている
しかし習体制の下では彼らには発言権がない――どうやら、これから先も当分なさそうだ。
現在64歳の習は見るからに健康そうで、去りゆく者の気配は感じられない。

中国の「皇帝」の座は死ぬまで安泰と思ってまず間違いないだろう

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180316-00010003-newsweek-int

みんなの意見


名無しさん
中国は巨大な北朝鮮になりつつあり、
閉鎖的で軍事拡大を続けています。
これは世界的には非常に脅威です。
アメリカが中国に警戒感を示し、
反中派で固めているのも頷けますね。
中国のGDPは既にマイナスであり、最近は水増し不正を
認めています。日本の森友加計問題が小さく見えますね。
国家ぐるみの不正、しかも独裁政権、
301条を適用されれば中国の経済は大打撃でしょう。
旧ソビエトのように共産主義を棄てられない中国
しかも経済はアメリカ以上の自由主義、国内の格差は
酷く、近い将来国内はカオスになりクーデターで
分裂するでしょうね、その弱みに付け込み、
解体させられるのです、まさに旧ユーゴスラビアと同じ方法ですね。まあ日本にはいいことですけど。

名無しさん
長いことすなわち悪ではないが牽制機能がないことが問題

ehcz
近いかも。十回目の・・・

名無しさん
西ヨーロッパ諸国が鈍感すぎる。
ナチスドイツみたいな独裁国家がアジアで一大勢力となりつつあるのに見てみぬふり。
対岸の火事とでも思ってるのかもしれんが、
気がついたときにはその遠いはずの独裁国家に
首根っこを捕まれてにっちもさっちもいかなくなってるかもしれない。

名無しさん
アジアインフラ投資銀行はどうなったの?
最近は文字すら見ない。

名無しさん
鄧小平の時代はまだ発展途上だったから向上心があって腐敗に心を砕いたろうが、近平になってようやく経済発展が成功したから安心と慢心したのかな?
清朝末期みたいになりそう。

名無しさん
最後は群衆に石を投げられて終わりだろう

gisunas
一党独裁は、群雄割拠となって国が荒れるよりはマシなのだろう。清が落ちぶれてから中国人のメンツは潰れたままだった。経済が発展し、国も人民も共に豊かになった。あとは、積年の恨みを晴らす番だ。そのためには中国はひとつに纏まらなければならぬ。と、そういうシナリオぐらい想定してから中国に近づくべきだったな。今となっては、もはや手遅れだろう。

名無しさん
中国では意思決定が速く、負担は大きいが実行するときの速度も早い日本の10年は中国の一年と同じくらいかも知れない。
日本は変わらないね。

名無しさん
憲法を書き換えても、その上に「共産党の指導に従う」ってあるなら、あまり意味が無いような…。

名無しさん
国際問題の多くは中国発だったり,一丁噛みしていたり。
諦めるというより,関わりたくないし,一日も早く滅びて欲しいと思っている。

名無しさん
独裁が長く続くと能力のない取り巻きが増え、政権がだんだん
腐っていく。それは誰にも止められない。根元を絶たない限り。

エキサイティング泡
共産主義国を安易な民主化の期待だけで
世界の工場にし先端技術を与え有り余る
利益で年17兆2千億円もの軍事費を使う
覇権膨張軍事主義国を誕生させた。

名無しさん
中国の性格が色濃く出ていますよね。
中国の歴史は侵略の歴史。
よく中国4000年といいますけどその間の中国でどれだけの戦争と侵略が行われてきたか。
それだけ、征服欲が強いという事のかもしれません。

名無しさん
翁長さんが望む体制になりつつありますね。

名無しさん
明治以降の衰退し続けた中国が近年、勢いをまし,経済的にも潤えば当然だがかつての覇権主義は当たり前。
周辺諸国は属国位の感覚しか無いし,茶釜太平洋も米国と二分割が当面の目標。
すでにシナ海や沖縄近辺は中国の支配下と認識だろうし朝鮮等は相手にすらしていないのが最近の待遇にも表れている。

名無しさん
痴呆になったらどうなるんだろうね?
正気なのかどうなのかわからない状態の独裁者ほど怖いものはないけど。

Haya
独裁制を強める習近平とそれを容認せざるを得ない全人代。独裁者プーチン率いるロシア。頼りの米国は直情径行のトランプが仕切っている・・・米ソが角突き合わせていた当時の冷戦と違うのは中国の台頭。世界は2回目の冷戦状態になるのではないかと懸念する。

名無しさん
毛沢東の二の舞にならなければいいけど!二期10年までと任期を作ったのは、過去の過ちを繰り返さない為のはず。巨大な権力が一人に集中しても、任期が有る限り権力の維持はできなかった。それが任期を撤廃した事で、巨大な権力の独裁者を産み出してしまったかもしれない。腐敗撲滅を隠れ蓑に、政敵を次々に粛清

名無しさん
大規模自然災害や内乱、暗殺を期待。

ニャア
腐敗と戦ってきたというより、自分の都合の悪い人に、腐敗の罪を着せて、粛正してたんだと思う。。。

名無しさん
角栄さんの失敗、少しずつ元に戻して行きましょう。

名無しさん
経済力を後ろ楯に、強引な外交姿勢を貫く中国は、今は飛ぶ鳥を落とす勢いに見えるが、その様な強権政治による領土拡大路線が認められないことは、歴史が物語っている。早晩、中国の体制は崩壊すると推測する。

名無しさん
何時か一戦交える時が来る。

名無しさん
今更手遅れ

名無しさん
中国と仕事をしてれば誰でもわかるがものすごい腐敗。
何より数字を誤魔化すことに躊躇がない。
そのツケは強烈な高齢化が来る20年代に表になるね

名無しさん
21世紀のチンギスハーンを目指しているのかな?

名無しさん
憲法の改定に国民が関われていない時点で、民主主義であるはずがない。

名無しさん
西側諸国が中国に幻滅するのは、彼らが「人間は社会が発展していると最終的に民主政治と言う最良の政治形態を選ぶ」という幻想、中国もそのルールに従うと勘違いした事から始まる。
民主政治は決して最良の政治形態ではない。人を信用しない事から始まる。人が信用しないからこそ、多くの人が下した決断を尊ぶ事にしている。いわば最悪の自体を避けるための政治形態だ。
習近平が事実上独裁を築きつつある今の中国が、まさに西側諸国の幻想とは真逆の方向に進みつつあるのがなんとも皮肉な事だと思う。

www
21世紀版の煬帝か?

名無しさん
あり得ない、どの国も、トップは敵だらけ
経済的に困っていない、サウジアラビアでさえも
ラストチャイナボカーンの始まりだ。

Calo
憲法の改正部分を見たが、「習近平の新時代の云々」と個人名が入っていた。もう諦めた方がいい。

名無しさん
金正恩から床屋紹介してもらったら?

名無しさん
第二の文化大革命、国家分裂の序章

名無しさん
構成員数13億人のヤクザ組織が海の向こうにあるのだと思うと本当に怖いですね

名無しさん
そろそろセカンドココムの準備を始めてはどうだろうか?

名無しさん
ニューズウィークの少数派、反中記者の記事かな。そのうち多数派の親中記事で紙面が埋まる。この繰り返し。

名無しさん
とっくにあきらめているけど、、、なにか?

名無しさん
毛沢東崇拝している時点で、独裁国家へ逆戻り
多分、体制嫌う人間が出るが弾圧
内戦になるかどうかは、反対派の力しだい
今のとこだと、弾圧されて終わり

aki
終わりの始まりだな