3月19日午前、沖縄県・ホワイトビーチから、米海軍強襲揚陸艦ワスプ、ドック型揚陸艦アッシュランド、そしてグリーンベイが相次いで出港した。


ワスプは先週初めて、ホワイトビーチに入港した軍艦。甲板には、F-35Bステルス戦闘機6機、MV-22オスプレイ輸送機8機、CH-53ヘリコプター3機、MH-60Rヘリコプター3機がぎっしりと並んでいた。

米海軍では、揚陸艦を中心とする「遠征打撃群」と呼ぶが、山口県・岩国基地に配備されたF-35Bステルス戦闘機を搭載したワスプは、米海軍初のコンセプト「強化型遠征打撃群」で部隊編成を行うことになっており、すでにイージス駆逐艦デューイとステレットと組み合わせることが発表されている。

18日、ワスプとともに出港したアッシュランドは、すでにワスプの「強化型遠征打撃群」に加わるとされるが、グリーンベイも、この「強化型遠征打撃群」に加わる可能性がある。

現状では米海軍で唯一の「強化型遠征打撃群」は、従来の「遠征打撃群」と何が異なるのか。

最大の違いは、F-35Bステルス戦闘機の強力なセンサーの能力を活かすということ。F-35Bのセンサーが捕捉した地上の映像情報を、例えば、他の強襲揚陸艦から運用するAV-8BハリアーII攻撃機や空母から運用するF/A-18戦闘攻撃機に送付できることを米海兵隊は公表している。

その結果、F-35Bが、ステルス機として、敵地に進入し、爆弾やミサイルを使用する往復の途上、発見した新たな標的の情報を他の軍用機に送付し、叩かせることもできるのだろう。

その2日前、FNNは、沖縄本島から約270km東南東を航行中の空母カール・ビンソンの同乗取材を行った。同空母は、今月5日、ベトナム戦争後、米空母として初めて、ベトナムに入港したばかり。

5月とも言われる米朝首脳会談の可能性も視野に入れたのか、4月に行われる見通しの米韓演習「フォールイーグル」にワスプは参加するが、米空母は参加しないと報じられれている。しかし、空母カール・ビンソンは着実に北上しており、甲板上では、取材陣に、帯状に黄色くペイントされた爆弾を吊下したF/A-18E戦闘攻撃機が、轟音とともに発艦する様子が公開された。

黄色のペイントは、爆発しない訓練弾ではなく、実弾であることを示す。航空軍事評論家の石川潤一氏によると、これは「BLU-111/B貫通爆弾」とのこと。
米韓演習に参加する ワスプのF-35Bが、北朝鮮に肉薄し、参加していない空母カール・ビンソンのF/A-18戦闘攻撃機と標的のデータ交換を行うかどうかは不明だが、ワスプとカール・ビンソンの動向は、北朝鮮にとっても無視できるものではないだろう。

米朝首脳会談のセッティング作業と並行して、米朝のせめぎあいは続くということだろうか

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180320-00010000-houdouk-int