【東方新報】地元開催となったサッカー親善大会の中国杯(2018 China Cup)が26日に終了し、
中国代表は、2戦とも大差で連敗するという散々な結果に終わった。中国代表は、この敗戦から何を学ぶのか?

ウェールズ(世界ランキング20位)とチェコ(同43位)代表を相手に、2試合で合計10失点。
中国代表チームは、日韓共催の2002年サッカーW杯(2002 World Cup)に初出場した際、予選3試合で1点も奪えず9失点で全敗した。
当時の対戦相手は世界ランクの上位チームだったのに対し、今回の2チームは近年ではW杯にほぼ無縁の相手だ。

 初出場したW杯から16年が経過し、中国代表のレベルと世界との差は縮まるどころか、さらに広がっている。

 中国代表のマルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)監督は試合後、「今回の試合は、中国と欧州のサッカーの差が、現実的に反映された結果。
私の言う欧州のサッカーとは、スペインやドイツなどの強国だけでなく、ウェールズやチェコでもこのような実力差を体現できることにある。
中国代表との差は、すべてにおいて明らかだ」とコメント。中国のサッカーファンにも謝罪した。

 リッピ監督は大会前から、今大会の結果は厳しいものになると言及していた。

「中国サッカーの発展は、一朝一夕で奇跡が起こるようなものではない。
やはり我々は、まずアジアサッカーとの競争から軌道に乗せていくべきだろう」リッピは言う。

「世界の名将」と呼ばれるリッピ監督でも短期間で中国代表チームを改善することは難しいと試合後に嘆いた。

 今回の中国杯は、中国サッカー協会、リッピ監督本人にとっても良い教訓になっただろう。

 2試合で唯一、得点を挙げた範暁冬(Fan Xiaodong)は、「欧州チームのサッカーを多く学んだ。
相手は強かったが、相手を恐れず、ミスはあったにせよ前を向いてプレーした」とコメントした。

 厳しい試合によって現実に直面したことは、中国代表にとって意味はあっただろう。

 しかし、人気の高い中国の国内リーグもすぐに再開され、中国杯の苦い記憶は徐々に薄れていくだろう。
国内クラブチームの華やかな外国人選手の活躍で、中国人選手の弱さはまた、次の国際大会で敗戦するまで忘れ去られてしまうだろう。

 そしてまた敗戦の都度、同じ話題の繰り返しだ。国内のリーグ戦とナショナルチームとの中国ファンの間には温度差がある。

 中国代表チームは、本当にこのまま平然と、数年の「挫折期間」を受け入れることができるのか?
中国杯以後の中国代表の予定は、アジア圏内のチームとの親善試合のみで、目標は世界ランキングの「現状維持」だという。

 しばらくの間、ヨーロッパの強国と対戦することもないため、今回のような大敗を喫して恥ずかしい思いをすることもない。
しかしそれは、中国代表と中国のサッカーにとって、本当に良いことなのだろうか?

 リッピ監督は以前、中国代表について「ナショナルチームに迎え入れられる中国人選手は、
国家のためにという大きなプライドを持って栄光を勝ち取って欲しい。
もしこれができないというのなら、私はその選手たちを二度と代表に招くことはないだろう」と言及している。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

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