中国版ツイッター微博(ウェイボー)が、政府の意向を受けて同性愛に関する内容の書き込みを禁じる通達を出したことに、当事者たちから抗議が殺到し、撤回に追い込まれた。市民の抗議の声で当局側の指示が覆えるのは、中国では極めて異例だ。

 約4億人が使うSNS大手の微博は13日、インターネット安全法などに基づいて「明るく調和のとれた環境を作るため」として、投稿されたアニメやゲームなどの一部を削除すると発表。ポルノや暴力に加え、同性愛も対象にした。

 中国は伝統的に同性愛への拒否感が強いとされるが、近年は自ら明らかにする人も増えており、政治運動につながらないこともあって当局は容認してきた。だが、ネット空間の「清浄化」を進める習近平(シーチンピン)指導部は「低俗で非道徳的」な内容の排除を進めており、同性愛も含めるようになった。

 ところが、多くの人が使うSNSまで禁じた今回の措置には、同性愛を自認する人たちから抗議が殺到。「私は同性愛者だ」などのハッシュタグをつけて、「何も悪いことはしていない」「もう黙っていない」などと書き込んだり、過去に国営メディアが同性愛について報じた内容を紹介したりする人が相次いだ。同性愛をテーマにしたある掲示板は数日でのべ5億人以上が閲覧した。

 15日には共産党機関紙・人民日報がSNS上で「同性愛は病気ではない。同性愛者も普通の市民だ」とする評論を発表。抗議がさらに広がれば、体制批判につながりかねないと考えたとみられる。微博は16日、「今回の削除対象には同性愛は含まない」と方針撤回を表明し、「みなさんの討論と提案に感謝する」とコメントした。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180418-00000077-asahi-int