山梨県山梨市正徳寺のJR中央線赤斐山(あかいやま)踏切で3日夜、電動車いすの女性が特急にはねられ亡くなった。女性は同市山根の最賀まさえさん(85)。特急に向かって手を振っていたことが分かり、日下部署は、電動車いすが何らかの理由で動けなくなったとみて調べている。

事故は3日午後7時5分ごろ起きた。警報音が鳴り遮断機が降りた踏切内で、最賀さんは新宿発松本行きの特急「あずさ27号」にはねられ即死した。4輪のハンドル型電動車いすの後ろに立ち、特急に手を振っていたという。署は乗っていた電動車いすが立ち往生し、止まるよう合図を送っていたとみている。


 「おばあちゃんは畑仕事が生きがいだった。近所の人に、畑で作ったカボチャをよくあげていました」

 事故から一夜明けた4日、長男の実さん(59)と妻の典子さん(59)は苦しい胸の内を明かした。最賀さんは数年前に大腿(だいたい)骨を骨折したが、大好きな畑に1時間近くをかけて歩いて通っていた。その姿を見て、実さんたちが約1年前にプレゼントしたのが電動車いす。今回の事故は、畑から自宅に帰る途中に起きたとみられている。

 最近はすっかり操作に慣れた様子だった。「プレゼントしなければよかった、という後悔の気持ちもある。でも、おばあちゃんの生きがいを支えてくれた大切な移動手段。使う側も周囲も一緒になって、電動車いすを安全に使える社会を考えていければ」と声を振り絞った。

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