アメリカンフットボールの試合で日大の選手が極めて悪質なタックルをして関学大の選手を負傷させた問題で関学大は15日、日大から抗議文に対する返答を受けたと発表した。日大のコーチが届けに来たという。

 関学大の選手は6日に東京都内で行われた定期戦でQBとしてプレー。ボールを投げ終わった約2秒後に無防備な状態で背後からタックルされ、全治3週間のけがをした。関学大は日大側に抗議文を送り、16日を回答期限に今回の危険な行為に対する見解と謝罪を要求していた。関学大は17日に改めて記者会見する。

 日大広報課によると、既に当該危険行為に及んだ選手と内田正人監督らへの聴取を実施した。関東学生アメフット連盟も、内田監督に危険行為の指示があったかなどの聞き取りを行う方針を明らかにした。

 関東学連は10日に日大の当該選手を対外試合出場禁止、内田監督を厳重注意とする暫定的な処分を発表。正式な処分を決めるため、規律委員会を設けて調査を進めている。

 関学大は15日、負傷した選手が左足の軽いしびれを訴えたため14日に腰部の精密検査を受けて「第2・第3腰椎棘間(きょくかん)靱帯(じんたい)損傷」と診断されたと発表。医師の所見で神経に損傷は見当たらず、痛みの低下に応じて徐々に練習が可能だといい、大学側は「本人も痛みやしびれが改善しつつある。現在運動はしていないが、日常生活に問題はない」とした。

 両校は大学日本一を決める甲子園ボウルで日大が21度、関学大が28度の優勝を誇る名門同士。この問題をめぐっては法大、東大、立大が予定されていた日大とのオープン戦を中止。東大アメフット部が公式ホームページに「日大と試合を行う予定であることに対して、チーム内外から心配の声も上がっている」と記すなど、他の大学にも不安が広がっている。
また、国内団体を統括する日本アメフット協会は15日に国吉誠会長がスポーツ庁を訪問し、担当職員に関東学連による調査が進んでいることなどを説明した。

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