【ワシントン山本太一】12日の米朝首脳会談でトランプ米大統領が北朝鮮の軍幹部に敬礼したことが分かり、米国内で波紋を広げている。一部のメディアや専門家は敵対する独裁国家の高官に敬意を表したと批判するが、政権は「礼儀」として問題はないとの認識を示した。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは14日、トランプ氏が首脳会談の一環で北朝鮮高官らにあいさつする場面を放送した。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がトランプ氏に努光鉄(ノ・グァンチョル)・人民武力相(国防相)を紹介。トランプ氏が軍服姿の努氏に握手しようとしたが、努氏が額に手をかざして敬礼したため、トランプ氏が返礼し、その後に握手した。

 CNNは友好国の軍高官に返礼するのは一般的だが、「敵対国の高官に尊敬の念を示すのは異例」と批判的に報じた。北朝鮮情勢に詳しい米シンクタンク「ウィルソン・センター」のジーン・H・リー研究員は「米大統領が北朝鮮軍に従った『証拠』として北朝鮮のプロパガンダで何度も利用されるだろう。北朝鮮では軍事的勝利として受け止められる」とツイートした。

 サンダース米大統領報道官は14日の記者会見で「他国の軍当局者が敬礼したら返礼するのが一般的礼儀だ」と述べた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180616-00000029-mai-int


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