柴崎や乾の先発に感じた強い意志。
 ――シナリオは同じかも知れませんが、プレースタイルは異なります。岡田ジャパンが極度に守備的であったのに対し、西野ジャパンはずっと攻撃的です。

 「その通りで、柴崎や乾を先発させたところに彼の強い意志を感じる。柴崎は攻撃的なミッドフィールダーで守備の専門家ではない。クリエイティブなプレイヤーで、素晴らしい出来だった。それは大迫も同じだ。

 私がアディダスとのコラボレーション企画で、どんなメッセージを発したか知っているか? 『ひとつになろう』というのが、私が日本代表に贈ったメッセージだった。それを私はユニフォームに記した。ひとつの団結したチームとして日本代表にプレーして欲しかったからだ。そして実際に日本は、ひとつにまとまって見事に勝利を収めた。

 この勝利は日本に大きな自信を与えた。もちろんまだ何も得たわけではない。だがセネガル戦で勝ち点3をあげれば、当然だが大きく前進することになる。残り2試合を戦って勝ち点6に達したら(グループリーグ突破は)間違いない。今の日本は、切り札を手にしたということだ」

セネガルとコロンビアは似ているところが。
 ――次のセネガル戦は、この試合とはまったく異なる戦いになるのでしょうか? 

 「セネガルとコロンビアは似ているところがある。今日、日本はコレクティブなプレーができることを証明し、コロンビアとも戦えることを示した。そこから自信を得たのだから、セネガルを恐れる必要は何もない。選手たちはこう思うべきだ。『コロンビア戦でできたことはセネガル戦でも実現できる』と。

 その意味でセネガル対ポーランド戦がどうなるかは大きい(結果は2-1でセネガルの勝利)。セネガルが勝つようなら、次の試合の勝者がグループリーグ突破を決める。セネガルが負ければ、彼らは生き残りを賭けて必死で戦うことになる」

攻撃的サッカーで勝ったことに価値がある。
 「日本は大きな自信を得てセネガル戦に臨めることとなった。勝ち点3を得るために、まだ2試合ある。とてもいい展開だ。日本はコロンビア戦で勝ち点と自信の両方を得た。そして自信に溢れたときの日本はとても強固だ。

 チームとして大きく進歩し、成熟したことを今日の試合は示した。しかも攻撃的サッカーを押し通して勝ったことに価値がある。本当に素晴らしい勝利だった。西野監督は試合後に何と言っていたのか?」

 ――相手の長所を破壊するのでなく、自分たちの良さを出したかったと語っていました。

 「彼はそれに成功した! 日本の攻撃はコロンビアを疲弊させた」

 ――まさにその通りでした。またぺケルマンも、数的に不利になっただけでなく、日本のプレーを跳ね返すのは難しかったと述べています。

 「そうだろう。私も次のセネガル戦がどうなるのか、いつも以上に注目しているよ」

西野監督はその長所をうまく利用した。
 ――あなたにとってこの結果は驚きでしたか? 

 「(少し考えて)正直言って驚きだった。コロンビアは戦闘能力がとても高いチームだ。10人に減ったことは言い訳にはならない。
日本が勝ったのは攻撃的なスタイルでボールを保持し続けたからだ。そこに選手たちの経験が生きた。

 ただ、そこに至るまでに日本は、疑心暗鬼と試行錯誤を繰り返した。
だがそれも必要なことなのだろう。日本らしくなること、いいプレーをできるか考えることが、成長を促しているのかもしれない。
というのも、そうした懸念の末に現れたのが今日の成熟したチームであるからだ。

 日本人は才能に溢れている。能力は高く、素晴らしいサッカーを実践している。
私は前からそう言い続けてきた。西野監督はその長所をうまく利用した、ということだ。

 日本語を話すから、選手とのコミュニケーションも容易で、彼らを攻撃的なサッカーへと回帰させた。
だから選手たちは、自分たちが拠り所とするところに戻ってプレーすることができた。

 それが西野監督の勝利であり、選手たちの勝利であり、日本サッカーの勝利でもある、ということだ」

 ――メルシー、フィリップ。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180624-00831161-number-socc&p=3


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