森友・加計学園問題の追及で政権打倒を目指す野党。しかしそれでも倒れない安倍政権。

 野党の皆さんは「ここまでやっているのに何故だ! おかしい!」と思っているでしょう。

 しかしそれは当然の話で、戦い方を間違っているのです。僕は安倍政権を倒す方法を編み出しました。今日はこっそりお教えしたいと思います。

 それは……国民にまともな政策を訴えることです。

「何当たり前のことをいっているんだ」と思われるでしょうが、当たり前のことが実現していないから安倍政権に勝てないわけです。

「安倍政権がいかに悪いか」を盛んに訴えても、野党の評価が上がるわけではありません。国民としては安倍政権が倒れた場合、次はどうなるのだろうと考えるのが普通です。そんな時、野党に政治を任せようにも政策を大々的に訴えているわけではないので、任せようがありません。もちろん政権が出してくる法案等の問題点を指摘していくのも重要な仕事です。しかしそれだけでは万年野党でしょう。

 かつて民主党が政権交代を成し遂げたことがありましたが、結局大したことができず退陣した記憶もあります。特に立憲民主党は民主党時代の残党が多いですから、野党の中ではまだマシにしろ期待値は地を這っています。

 政策といっても、目立つようにいいことばかりいっても実現不可能であれば意味がありません。ですから現実と理想をうまく考慮して政策を作り、それを国民に訴えていくことこそ正攻法でしょう。

 6月10日に投開票が行われた新潟県知事選挙では、与党が推す花角英世氏が当選を果たしました。対抗馬だった池田千賀子氏は反原発を前面に掲げて選挙戦を戦い、立憲、国民、共産、自由、社民、無所属の会が推薦し、上層部が総出で応援に入りましたが僅差で敗れています。

 構図的には2月に行われた名護市長選挙と似ています。野党は総出で応援するも与党が推す候補が勝ち、落選した候補は実現可能かわからない一つの論点を前面に押し出しました。今回の新潟では反原発、名護では辺野古移設反対です。理念はいいとしても「本当に実現するための道筋」を示すことが出来ていないのです。もちろん辺野古への移設だって原発だってなきゃないにこしたことはありません。

 しかし現実と理想のはざまで名護市民、新潟県民の現実性が勝りました。それに野党側の応援弁士たちは新潟県知事選挙でも安倍安倍いうものですから、県政に対する訴えと感じなかったのではないでしょうか。

 選挙も反安倍のデモ活動の延長線上にしか見えません。面白いのは出口調査から見える年齢別の投票行動です。名護、新潟ともに50代を境に、それより下の世代では与党系候補に多く投票し、上の世代ほど野党系候補に投票しているのです。雑な分類をすると現役でネット世代vs引退したテレビ新聞世代といったところでしょう。ということは今後さらに先細りになるのは目に見えています。

 100回のデモ活動より一つのまともな政策こそ重要です。

KAZUYA
1988年生まれ、北海道出身。12年、YouTubeで「KAZUYA Channel」を開設し、政治や安全保障に関する話題をほぼ毎日投稿。チャンネル登録者40万人、総視聴数は1億4千万回を超える。近著に『日本人が知っておくべき「日本国憲法」の話』(KKベストセラーズ)

「週刊新潮」2018年6月28日号 掲載

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180629-00544291-shincho-pol&pos=5