【モスクワ=遠藤良介】日本とロシアは7月31日、外務・防衛閣僚協議(2プラス2)をモスクワで終え、双方は安全保障分野での接触をいっそう活発化させていくことで一致した。2プラス2の「準備会合」として外務・防衛次官級の協議をおおむね年1回のペースで開催することで合意したほか、年内に河野克俊統合幕僚長が訪露する方向で調整する。

 2プラス2は昨年3月以来3回目。河野太郎外相と小野寺五典(いつのり)防衛相、ラブロフ外相、ショイグ国防相が出席した。

 ロシア側は、日本が導入する地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」について、米国が世界的に配備するミサイル防衛(MD)網の一部だとして反発。日本側は小野寺防衛相が「日本国民の生命・財産を守るための完全に防御的なシステムだ」などと説明した。

 日本側は、北方領土でのロシア軍の軍備強化などについて「冷静な対応」を求めた。また、北朝鮮の核・ミサイル問題は日本と国際社会に「重大な脅威であり続けている」と訴え、日本人拉致問題の早期解決に向けた協力も要請した。

 2プラス2に先だって外務・防衛閣僚の個別会談も行われた。外相会談では、北方領土での共同経済活動に向けた民間事業者の調査団を8月16日~20日に現地派遣することで合意。9月にウラジオストクで予定される日露首脳会談に向け、具体的な共同事業に関する作業を加速させる。

 河野外相は2プラス2終了後の共同記者会見で、「国際情勢がきわめて速いテンポで動く中、隣国ロシアと意思疎通を図り、安保分野での相互理解を深めることは重要だと考える」と述べた。

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