昨今、あおり運転が社会問題となっている
2018年7月、大阪府堺市で起きた四輪車が二輪車をあおって結果として死亡事故につながったケースでは殺人容疑で逮捕されるなど、全国の警察も厳しい対応をしている。

また、悪質なあおり運転をしたドライバーについては、道路交通法における「危険性帯有者」として、免許停止(行政処分)を科すような動きも拡大している。クルマというのは、使い方次第では簡単に人を殺めることができる。便利ではあるが、そうした危険性を持つ道具を正しく使えないドライバーは路上から退場してもらおうという社会的コンセンサスが生まれているといえるだろう。
一方で、あおり運転の被害者についても、なんらかの相手を刺激する行為があったと批判されることもあるが、それは違う。どんな理由があるとしても、怒りを制御できずに、あおり運転をするドライバーに非があるというのが大前提だ。とはいえ、前方を走っているクルマが速度を出さずに前をふさいでいると感じたり、急な割り込みで「ありがとう」の気持ちを示さなかったという理由などで腹を立ててしまうドライバーがいるから、あおり運転はなくならない。

あおり運転からは逃げるが勝ち
もし、あおり運転の被害者になってしまった場合、なにより大事なのは自分で解決しようと思わないことだ。道を譲るなりして、やり過ごすことが第一。しつこいようなら駐車スペースなど安全な場所に避難したい。その際も、周りの目があるような駐車スペースを見つけられるとベターだ。

そして、停車中にも、あおってきたドライバーから攻撃的なアクションがあるようなら、しっかりと窓を閉め、ドアをロックして、迷わず110番通報をすること。自衛することを最優先したい。あおり運転からは逃げるが勝ち、だ。

マナーを意識して譲り合うことが大切
あおり運転が生まれないような円滑な交通には、ドライバー同士が「お互いさま」の気持ちを持って、思いやり合うことが重要だ。道路交通法などで明記されているルールを守るだけではなく、マナーを意識して譲り合うことも大切となる。合流地点では交互に入るようにする、高速道路で追いつかれたら左車線に移動して避ける、といったマナーは円滑な交通につながり、結果として渋滞を軽減することも期待できる。

そうはいっても、夏休みに初めての長距離ドライブを楽しもうというビギナードライバーや、休日にしかハンドルを握らないような、いわゆるサンデードライバーが、明文化されていないマナーを守るというのは難しい面もある。悪気はなくとも、目的地を探してノロノロと運転したり、ハンドル操作をあやまってフラフラと走ってみたりと、周囲からひんしゅくを買ってしまうこともあるだろう。

これが歩行者同士のトラブルであれば「ごめんなさい」と謝ることもできるが、クルマ同士になるとそうしたコミュニケーションが取りづらい。それも、怒りを消化できず、あおり運転というカタチで表に出てしまう原因となっている。周囲のクルマからクラクションを鳴らされるなどして、相手に迷惑をかけたことに気づいたら、アイコンタクトや窓から手を出すなどして謝罪や感謝の気持ちを伝えるようにしたい。それだけで、相手の気持ちはいくぶん静まることだろう。

逆に、自分がカチンとしてしまったとき
クルマは扱い方次第では凶器になってしまう道具ということを思い出してもらいたい。
一時の怒りに任せて、取り返しのつかないことになって不幸になるのは、相手もそうだし、あなた自身でもあるからだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180813-00010000-carv-bus_all


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