ロシアは8月16日(現地時間)、超音速爆撃機ツポレフ22M(Tu-22M)のアップグレードバージョンを公開する予定。ツポレフ22Mは核爆弾を搭載可能。

・今回のアップグレードではアビオニクスと通信機器を近代化、対艦ミサイルと相まってアメリカ海軍の空母打撃群にとって大きな脅威となる。

・ロシアと中国は超長距離・超高速ミサイルを保有、空母を撃沈することができる。

・アメリカは空母搭載用の新たな無人空中給油機の開発に取り組み、艦載機の航続距離を伸ばすことでこれに対抗しようとしている。

ロシアは長く待ち望まれてきたツポレフ22M(Tu-22M)のアップグレードを完了、ツポレフ22M3M(Tu-22M3M)を8月16日(現地時間)に公開する予定。

近代化されたツポレフ22M3Mはアメリカ海軍の空母にとって悪夢とザ・ディプロマット(The Diplomat)は伝えた。

ツポレフ22(Tu-22)の初飛行は1969年。特長は可変翼、約2.4トンという搭載能力。アメリカ唯一の超音速爆撃機B-1Bランサーのライバルとされる。

ツポレフ22M3Mは冷戦時代に作られたツポレフ22Mのアビオニクス(航空電子機器)、通信機器、管制システムの近代化に注力したと伝えられた。

ツポレフ22M3Mはロシアが誇る強力な対艦ミサイルや空中発射弾道ミサイルも搭載可能。空母への核攻撃も可能な爆撃機はアメリカにとって深刻な脅威となる。

ザ・ディプロマットによると、KH-32ミサイルは、世界で最も高価かつ最強のアメリカ海軍空母打撃群への攻撃を想定して作られた。

射程距離は620マイル(約1000キロ)、成層圏まで上昇した後、急降下し、最大マッハ4のスピードで目標に迫る。

この複雑な飛行パターンと驚異的なスピードのため、アメリカ海軍のミサイル防衛システムでは迎撃が極めて難しい。また長い射程距離を誇るため、ツポレフ22M3Mは、アメリカ海軍のF/A-18スーパーホーネットの攻撃の手が及ばない安全な場所からKH-32を発射できる。

ロシアはここ数十年、アメリカ海軍の空母をターゲットにした長距離ミサイルを開発している。空母の圧倒的な戦力を無力化するためだ。ロシア唯一の空母アドミラル・クズネツォフは老朽化し、数多くの問題を抱えている。現在は修理中で、今後数年は使用できない。

ロシアと並ぶ軍事大国、中国もまた、米軍の防衛システムを突破するために、従来とは異なる飛行パターンを超音速で飛ぶ新たなミサイルの開発に取り組んでいる。

アメリカ海軍の空母打撃群の主力艦、つまり空母の敵ミサイルに対する防衛はミサイル駆逐艦およびミサイル巡洋艦が担っている。現在、アメリカは艦載機の航続距離を延ばすために空母搭載用の無人空中給油機の開発に取り組み、ロシアと中国のミサイルに対抗しようとしている。

[原文:Russia upgraded a nuclear bomber ― and its missiles are a nightmare for US Navy aircraft carriers]

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180815-00010000-binsider-int