2007年の「冷凍餃子中毒事件」を覚えているだろうか。中国産の餃子を食べた日本人が下痢などの食中毒を訴えた事件だ。以後、「中国産食品=危険」という認識を持つようになった人も少なくないだろう。


 日本では2017年9月から、加工食品の原材料で最も量が多いものには産地を表示することになっている。2か国以上の表示は、原材料が多い順に国名が並ぶ。2022年までは移行期間だが、一部のメーカーでは新表示になっているので注意して見てほしい。

【表示例】鶏のから揚げ
原材料名:鶏肉(中国産、タイ産)、でん粉、しょうゆ、植物油脂、食塩、香辛料、砂糖、衣(米粉、醸造酢、香辛料、粉末しょうゆ、食塩)、揚げ油(大豆油、パーム油)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、重曹、(一部に小麦・大豆・鶏肉を含む)

とはいえ、至るところに中国産食品はあふれていて、“チャイナフリー”にするのは難しい。安全な中国産食品の見極め方はあるのだろうか?

「日本で流通している中国産食品と、中国で流通している食品とでは、安全性は雲泥の差。中国では食品輸出が一大産業になっているため、日本への輸出用食品は、専用の畑から工場まであって“別扱い”。管理も行き届いています。また、輸出する段階で輸出国政府による検査、日本に届いた段階で厚生労働省の検査が入ります」(消費生活コンサルタントの森田満樹さん)

 日本国内で流通している中国産なら、安心といってよさそうだが、一方で、日本の検疫所で検査する食品は、日本への総輸入量の約1割しかなく、不安もぬぐえないと、食品問題研究家の垣田達哉さんは言う。

「検疫しているといっても、圧倒的に数が少ない。そうなるとやはり国産の方が安心だと考えがちですが、2015年には栃木県産のいちごも農薬の基準値を超えて問題になったこともあります」(垣田さん)

 国産といっても、必ずしも安全ではないと知っておいてほしい。ただ、産地を気にするあまり食の選択肢が狭まるよりは、幅広く食を楽しんだ方がいいだろう。

※女性セブン2018年8月23・30日号

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180819-00000004-moneypost-bus_all&pos=2