【ワシントン高本耕太】「ビースト」(野獣)の愛称で知られる米大統領専用車の新型が、トランプ米大統領の国連総会出席に合わせてニューヨークでデビューした。米ゼネラル・モーターズ(GM)製で重量は約7トン。ジェット旅客機並みの厚さの窓ガラスがはめられ、バズーカ砲や化学・生物兵器攻撃にも耐えられる装甲がさらに強化された模様だ。

 米自動車専門誌カー・アンド・ドライバー(電子版)によると、新型ビーストは外形はGM社のキャデラックだが、骨格は同社のトラックのものが使われた特別仕様車だ。パンクをしても走行を続けられるランフラットタイヤを装備、核攻撃指示用を含めた各種通信手段と緊急用医療器具も搭載している。米NBCテレビは、追尾を受けた際の煙幕発生装置や催涙ガス砲に加え、ダイエット・コーク好きのトランプ氏のため「冷蔵庫も完備」と報じている。

 先代モデルはオバマ前大統領の就任直前の2009年1月から運用されていた。ホワイトハウスやGM社は詳細を公表していないが、少なくとも12台作られる新型ビーストの開発費は計1580万ドル(約17億8000万円)と伝えられている。テロなどの標的にされることを避けるため、専用車は通常2台が対になって使用される。

 各国首脳は専用車に自国産ブランドの仕様車を選ぶ例が多い。米大統領の専用車は1980年代以降、キャデラック型。プーチン露大統領は自ら開発に関わったとされるロシア製リムジン車。中国の習近平国家主席も国有メーカーの第一汽車の高級車に乗る。安倍晋三首相はトヨタのレクサスを使用している。

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