ルノーサムスン自動車の生産台数の半数、輸出台数の70%以上を占めるスポーツタイプ多目的車(SUV)「日産ローグ」が来年9月に生産を中止する。日産ローグは、赤字転落して経営危機説まで出たルノーサムスンの経営を安定させた「親孝行モデル」だ。ルノーサムスン関係者は11月30日、「本社と協議の末、釜山工場の日産ローグ生産を2019年9月に中止することにした。残り10カ月間で日産ローグに代わる生産台数を確保するため、交渉を続けていく」と語った。しかし、新規台数を割り当ててもらっても、車種が変われば生産ラインの整備が必要なため、数カ月間は工場稼働に支障が出る可能性が高い。

 ルノーサムスン釜山工場は2014年8月から米国輸出用の日産ローグ生産を委託されている。ルノーサムスンは2014年から日産ローグを委託生産しており、同年3兆9743億ウォン(現在のレートで約4021億円、以下同じ)だった売上を15年は5兆183億ウォン(約5077億円)とし、その後も毎年売上高を増やして、昨年は6兆7094億ウォン(約6788億円)を記録した。

 昨年の時点で、日産ローグはルノーサムスンが生産した車両26万4037台の46.7%(12万3203台)を占めており、今年1-10月には生産台数の47.7%(9万935台)を占めるほど比重が大きい。ルノーサムスンの輸出台数でも70%以上を占めるほどだ。

 2014年以降、日産ローグの生産台数も着実に伸びた。ルノーサムスン釜山工場で生産された日産ローグは、15年9月に10万台、16年5月に20万台、17年2月に30万台、17年12月に40万台を達成し、先月27日には生産開始から4年で生産台数50万台を突破した。

 問題は、来年9月に日産ローグの生産が中止されれば、ルノーサムスンの自動車生産台数が急減するということだ。同社を取り巻く状況も良くない。13年にルノーグループ内の生産性順位25位だった釜山工場が日産ローグ生産契約を結ぶことができたのは、当時競合していた日本の工場よりも生産性が優れていたからだった。ところが、日本の工場は最近の円安もあって競争力を高めている。さらに、ルノーサムスンの日産ローグ台数確保で頼もしい味方だったと言われるルノー・日産・三菱アライアンスのカルロス・ゴーン会長の逮捕も悪材料になると見られている。ゴーン会長は先月、50億円を所得申告していなかったとして日本の検察に逮捕され、ルノー・日産のアライアンスも亀裂の兆しを見せている。このため、業界では「ルノーサムスン釜山工場に対する日産ローグ委託生産契約が満了すれば、延長は難しいかもしれない」という推測が流れた。

 ルノーサムスン側は同日、「日産ローグの契約期間(5年)終了に合わせて新たなSUVを生産ラインに投入する案をルノー本社と緊密に協議しており、遅くとも20年初めまでには追加台数を確保することになるだろう。数年前からルノー日産と新モデルを研究・開発してきたので、デザインやブランドなどが最終決定すれば、新車種投入に問題はないと思う」と語った。

参照記事のタイトルs://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181201-00080011-chosun-kr