10月某日、記者は東京・池袋で開催されていた「創刊40周年記念 ムー展」に向かっていた。UFO(未確認飛行物体)やUMA(未確認生命体)などのミステリー情報を扱う月刊誌『ムー』(学研プラス)が2019年に創刊40周年を迎えることを記念して開かれたイベントで、「超能力者が曲げたスプーン」など、同誌が取り上げてきたアイテムの実物が展示されていた。

記者はここで、5代目編集長の三上丈晴氏と会い、創刊の経緯、出版不況にありながらムーが40年にわたって続いてきた理由、誌面のつくり方、企画の練り方など、ビジネス的な観点から取材を行う予定だった。

 取材に応じた三上氏は、当初は温和な笑みを浮かべつつ、記者の質問に対して丁寧に答えてくれた。

――創刊のきっかけを教えてください。

 「創刊は1979年。当初は『高校コース』シリーズという、高校生向けの月刊学習雑誌をつくっていたが、時折展開した『真夏のミステリーゾーン特集』などのあやしい企画がウケたことがきっかけで、思い切って月刊誌として独立させた」

――なぜムーは長年にわたって読者から支持されているのですか。

 「UFO・UMA・心霊現象などにおいて『ムーに載っている写真や記事は本物だ!』というスタンスで誌面をつくると、情報の押し売りになってしまい、読者が引いてしまう。かといって『作り物じゃないの?』との印象を与えるような(題材を)小ばかにした構成にすると一気に白けてしまう。この両方に陥らないように、距離感を大切にしているからだろう」

――誌面のつくり方を教えてください。

 「一例を挙げると、本職の“UFO研究家”などと連携し、記事を書いてもらったり、写真を提供してもらったりしている。彼らは単に書籍を読んで研究するだけでなく、現地に行って(UFOの目撃情報などを)取材したり、妥当性を調べたりして、原稿を書くことを仕事にしている。編集部側では、写真が撮影された状況などを徹底的に調べ、うそである可能性を排除した上で、『最終的に、こんな謎が残った』『じゃあ、これは何なのか』と考えさせるような構成にしている」

 といった具合にだ。だが、記者が取材を盛り上げるつもりで、“ある話題”を振った時、それまで和やかに進んでいた取材の雰囲気は一変した。

 「UFOは実在するのですか」――と。
熱を帯びた口調で語り出した三上氏

この話題を振ったとたん、三上氏は熱を帯びた口調でこう語り始めた。

 「UFOはオカルトではなく本当に存在する。NASA、JAXA、自衛隊はみんな知っている。機密情報だから現役の自衛隊員は目撃談や詳しい情報を話せないが、退役した人は話している。航空自衛隊のトップ・空将だった佐藤守さんは退役後に『実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO』という本まで書いている」

 「過去には、1989年にベルギー上空にUFOが出現し、5万人が目撃する事件も起きている。その時はベルギー軍が戦闘機をスクランブル発進させたが取り逃がし、軍が『逃がしてすみません』と謝罪会見まで開いた。撃ち落とそうとロックオンした瞬間にひゅうっと逃げたそうだ」

ビジネス的な取材、やめました
 真剣な面持ちで持論を展開し始めた三上氏。余談だが、記者も「UFOはいてもおかしくない」というスタンスで“否定派”ではない。なるほど、その道の専門家に話を聞くのも面白そうだ。記者は上司に怒られるのを覚悟し、独断でビジネス的な質問をやめ、UFOについていろいろ聞いてみることにした。以下、その模様を対談形式でお届けする。

――軍隊や自衛隊がUFOの存在を知っているとしたら、なぜその情報を隠すのでしょうか。

三上: UFOは国家の安全保障上の重大な問題だからだ。そもそも「UFO」は軍事用語。正体不明の飛行物体を便宜上そう呼んでいるわけではない。正体が鳥などである可能性を全て排除した上で、知的生命体によってコントロールされていると判断された物体の呼称なのだ。

 誰かが操縦しているのに正体が分からないということは、敵国の秘密兵器の可能性もあり、非常にシビアな問題だ。情報コントロールをするのは当たり前のことだ。ちなみに、同盟国である米国に情報開示請求をすると、自衛隊が遭遇したUFO情報の一部を知ることができる。

――NASAやJAXAなどもUFOについて知っているというお話がありましたが、宇宙飛行士もUFOを見ているということでしょうか?

三上: 当然だ。宇宙飛行士は任務に就く際、コード化された暗号表を全部覚える必要があり、その中に5つほどUFOを指すものがある。そのコードを知った上で、宇宙船と管制塔が交信する音声データを聞くと、「クリスマスツリーが出た!」などの発言があることが分かる。これらは全部UFOを指している。彼らはUFOをUFOとは呼ばないのだ。

UFOの内部にいるのは何者か

――軍隊・自衛隊・研究機関は、UFOの内部にどういう存在が乗っていて、何のために地球に来ているか知っているのですか?

三上: もちろん。1947年に米国ニューメキシコ州・ロズウェルに2機のUFOが墜落した「ロズウェル事件」は知っているな?

 その事件で落ちたUFOに奴らが乗っていた。墜落の衝撃で死んでいたので、何者かを知るための解剖もなされた。

 ロズウェル事件に関しては徹底的な情報操作がなされて、いまだに本当のことは分かっていないが、3人ともモンゴロイドで、身長は低く、血液型はO型、一重まぶただった――という情報を得ている。

――どういうことでしょう。UFOは宇宙人の乗り物ではないのですか。UFOに乗っているのは人間だということですか。

三上: ああ。連中はマスクをつけておらず、地球の大気を吸っていた。地球上で酸素や細菌、ウイルスを体内に入れても問題がないということは、免疫があるということ。奴らは宇宙人じゃないんだよ。

――それが本当だとすると、その正体は国家なのか、あるいは秘密結社なのか。誰が何のためにやっているのでしょうか。

三上: そんな小さな単位であるわけがないだろう。UFOを1機つくるのに、どれだけのカネがかかると思う? 国どころか、もっと広大な、圧倒的な科学技術を持つ存在だ。連中は月どころか太陽まで行けるテクノロジーを持っている。

 ただ、米国は正体を知っている。奴らの遺伝子や、今どこにいて、どういう生活をしているのかも全部だ。いずれ戦争で勝とうとしているが、無謀だ。勝てるわけがない。

 まあ、君が生きているうちに、いずれ分かるよ。

信じるか信じないかはあなた次第
 以上が、ムーの三上編集長へのインタビュー内容だ。三上氏は「UFOは存在する」と断言し、「その乗組員は人間だ」という驚きの説を展開した。彼の言う通り、その正体が判明する日はいつか来るのだろうか。

 本誌も『ムー』のスタンスと同様、三上氏の説を読者諸兄に押し付けるつもりも、「うそだ」と笑うつもりもない。いくぶん使い古された言い回しだが、この言葉をもって本記事を締めくくらせていただく。

 信じるか信じないかは、あなた次第です。