【北京・浦松丈二】米国の要請を受けてカナダ当局に拘束された中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)が中国、香港の旅券(パスポート)を計8通以上所持していたと報じられ、中国当局による「特別扱い」に注目が集まっている。

 カナダ政府の訴追資料によると、孟氏は過去11年間に中国の旅券を4通、香港の旅券を3通、計7通発給されていた。さらに、香港紙・明報は、孟氏が7通とは別に中国の「公務普通旅券」を所持していたと報道した。計8通のうち、香港旅券の2通は異なる名前とされる。孟氏が海外での活動を捕捉されることを懸念し、渡航の際に複数の旅券を使い分けていた可能性があるという。

 孟氏は民間企業幹部で、公務普通旅券の発給対象外とみられるが、中国外務省の陸慷(りく・こう)報道局長は10日の定例記者会見で、「孟氏が中国国民であることは明らかだ。(旅券は)この事件の核心でも根本の問題でもない」として、旅券の発給記録など事実関係の確認には応じなかった。

 中国旅券と香港旅券は、香港に永住権を持つなど一定の条件を満たせば中国人が同時に持つことができる。香港の林鄭月娥行政長官は11日、「孟氏の旅券3通のうち2通は古い無効なもので、有効な旅券は1通だけ」と説明した。ただ林鄭長官は中国政府に極めて近い人物とみられており、疑惑は払拭(ふっしょく)できていないようだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181211-00000053-mai-cn


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