【AFP=時事】中国の子どもたちは、就学前であっても習い事でびっしり埋まったスケジュールをこなさなければならないことも多いが、中には意外な習い事──ヒップホップダンスの教室に通っている子どもたちもいる。

北京中心部のダンススタジオでは、子どもたちがインストラクターの動きをまねながら米国のヒップホップミュージックに合わせて体を激しく上下に揺すっていた。子どもたちにダンスを教えているのは、濃紺のベレー帽をかぶり、ゆったりした服に身を包んだ若い女性だ。

 お手本通りに腕を曲げながら真面目に練習に励んでいる子どもたちもいれば、くすくす笑いながら遊び感覚で取り組んでいる子どもたちもいる。

 リュー・リー(Liu Li)さん(36)の息子(4)は、昨年からスタジオ「ファンクアシスタ(FunkAsista)」のダンスレッスンに通い始めた。中国では、わが子を他の子どもに負けさせたくないというプレッシャーが高じるあまり、3歳程度の幼児でも英会話やピアノ、その他の伝統的な習い事に通わせることも珍しくない。

 だがリューさんは、引っ込み思案の息子には、何か別のものを習わせたいと思ったという。リューさんはAFPに対し、「息子には、くよくよしない活発な子になってほしいんです」と語った。

 中国のストリートダンスカルチャーは、韓国の男性アイドルグループ「H.O.T.」が人気を集めたこともあり、2000年代にその基盤が築かれた。だが、爆発的に成長して主流の文化になったのは最近になってからのことだ。

 著名人を審査員に迎えた「ストリートダンス・オブ・チャイナ(Street Dance of China)」などのダンスオーディション番組がテレビで何本か放送され、それまでひっそりと活動していたストリートダンサーたちにスポットライトが当たるようになった。

 だがこうしたブームも、実際に路上でダンスを披露する動きにはつながらず、大半の熱心なダンサーは、スタジオにこもって練習している。