韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射した問題で、韓国国防省が反論動画をYouTubeで1月4日に公開しました。

 この反論動画で使われているサムネイルについて、悪質なコラ画像だとの指摘が相次いでいます。

低空飛行のように見えるサムネイル
 反論動画のサムネイルとして使われているのはこちらの画像です。

たしかにこれを見ると、P1哨戒機がかなり駆逐艦に近づいているような印象を受けます。

 しかし、反論動画内で確認できるように、実際に目視できる距離では以下の画像のようにかなり離れています。

 サムネイルは韓国海軍の駆逐艦の画像に、海上自衛隊がフォトギャラリーで公開しているP1哨戒機の画像を合成したものだと思われます。

YouTubeではよくあるテクニックだが
 ただ、主張したいものをサムネイルで目立たせるという手法は、YouTubeではよく使われるテクニックです。

 YouTubeで視聴回数を増やすためにはタイトルとサムネイルで煽ることが重要であり、対象物を大きく映し出す手法は普通に使われています。
そのため駆逐艦とP1哨戒機を大きく取り上げているだけであれば、一概に悪質だとまでは言えません。

P1哨戒機の画像そのものを加工

見てわかるように、反論動画のサムネイルでは駆逐艦に突っ込むようなかたちの角度にされてしまっています。

 


ちなみに普通に合成した場合は、以下のように駆逐艦とP1哨戒機がすれ違っているかのような画像になります。

サムネイルと比べて、だいぶ受ける印象が異なることがわかると思います。

2. 機体や空の色の違いをなじませる加工
 もうひとつは、駆逐艦とP1哨戒機、そして空の色の違いをなじませるように色合いを調整している点です。

 さきほどの傾き比較用の画像を見て貰うとわかりますが、反論動画のサムネイルと自衛隊公開の画像ではP1哨戒機の色がかなり異なります。

 これは普通に合成した場合だと駆逐艦とP1哨戒機の色合いが明らかに異なるため、P1哨戒機の色合いを駆逐艦側にあわせたのだと思われます。

 また、駆逐艦側の青空とP1哨戒機側のやや曇りがかった空の違いもわからなくなるように、その境界線をにじませる加工が行われています。

目立たせるだけであれば加工は不要
 単に駆逐艦とP1哨戒機についての動画であると訴えるだけであれば、上記で挙げた加工をする必要性はありません。

 これらの加工の証拠から韓国国防省側が「日本の自衛隊機が低空飛行をした」と印象操作をしようとしていたのは明らかであり、サムネイルは悪質なコラ画像だと言えます。

 なお、使われているP1哨戒機の画像が海上自衛隊のものかどうかについての検証ですが、筆者の手元で大きさ、角度を調整してみたところ以下のように一致しました。