レーダー照射事件に「新説」
 日韓関係が迷走している。日本と同じアメリカの東アジアにおける同盟国で、自由と民主という共通の価値観を共有する「盟友」のはずの韓国で、いったい何が起こっているのか――。

 昨年12月20日午後3時頃、能登半島沖において、警戒監視中の海上自衛隊第4航空群所属のP-1哨戒機が、韓国海軍の駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けた事件は、日本社会に大きな衝撃を与えた。それは、中国、ロシア、北朝鮮に続き、近未来に「第4の仮想敵国」が現われるかもしれないと感じさせるに十分なものだったからだ。

 そして、これだけの大事件でありながら、12月21日に防衛省が発表して以降、すでに1ヵ月以上が経過しているが、いまだに真相が解明されていない。

 韓国側は謝罪するどころか、むしろ開き直りを見せているありさまだ。先週1月24日には韓国国防部が、前日に東シナ海の離於島(イオド)近海で、海上自衛隊の哨戒機が韓国海軍艦艇に低空接近し、「威嚇飛行」を行ったとして、画像などを公開して日本を非難した。

 12月のレーダー照射事件に関して、ある韓国の関係者に質した。すると、これまで出てきていない次のような「新説」を開陳した。

 「金正恩委員長が、国家的プロジェクトとして元山(ウォンサン)の葛麻(カルマ)半島に建設している『元山葛麻海岸観光地区』を視察中(注:朝鮮中央通信は昨年11月1日に金委員長の視察を報じている)、朝鮮人民軍による暗殺未遂事件が発生した。

 金委員長は一命を取りとめ、主犯格の軍人たちの大半は、ひっ捕らえられて処刑された。だが、そのうち5人だけは逃亡した。その5人が軍の船を乗っ取って、日本に向けて亡命を計った。

 そのことを知った北韓(北朝鮮)当局は騒然となり、自分たちでは追いきれないため、ホットラインを通じて文在寅政権に、拿捕を依頼した。そこで韓国は、海洋警察庁の警備艦はもとより、韓国海軍が誇る駆逐艦『広開土大王』まで繰り出して、日本海一帯を捜索した。

 こうした韓国側の不審な行動をキャッチした自衛隊は、P-1哨戒機を発進させ、偵察に向かった。韓国側は、この『隠密行動』の目的が発覚したり、北朝鮮船が日本に渡ったら、大きな国際問題になると恐れた。そこで非常手段として、自衛隊の哨戒機を追っ払うため、レーダー照射を行った。

 実際、レーダー照射に慌てた自衛隊の哨戒機は、すぐに当該海域から離れた。ところがまもなくして、またやって来た。そこで韓国軍は再度、派手にレーダー照射して、今度こそ哨戒機を追い払った。

 逃亡を図った朝鮮人民軍の兵士5人は、一人がすでに死亡していて、残り4人は飢餓状態にあった。そこで4人の緊急手当てをした上で、翌日、板門店まで連行して、北韓(北朝鮮)側に引き渡した。金正恩政権からは、非常に感謝された」

 これはあくまでも、一つの「証言」であり、真偽のほどは定かではない。日本の防衛関係者に確認すると、「その説はたしかに聞いているが、真実かどうかは不明」と答えた。

「反日」アピールの背景
 ところで、この韓国の関係者は、次のようにも述べた。

 「昨年9月に、韓国大統領として初めて平壌を訪問した文在寅大統領は、金正恩委員長に、『われわれは同胞であり、敵ではない。われらの民族の仇敵は、植民地支配した日本だ』と述べた。そして、南北が発表した『9月平壌共同宣言』に、『3・1運動100周年を南北共同で記念し、このための実務的な方策を協議していくことにした』(第4項の3)と明記した。

 南北が共同で『3・1独立運動100周年』を盛り上げることで、『われわれは憎き日本軍に抵抗した尊い同胞なのだ』として、南北の団結を図る。同時に、日本の非道ぶりを内外にアピールしようとしているのだ。

 こうした計画が念頭にあるため、文在寅政権は昨秋以降、日本との対立の『水位』を上げていった。そして暮れの韓国軍と自衛隊との一件は、文在寅政権にとって、金正恩政権に『共通の敵』をアピールする格好の材料になったというわけだ」

 「3・1独立運動」とは、朝鮮半島が日本の植民地だった時代(1910年~1945年)に起こった最大の抗日運動である。

 1919年3月1日、高宗(1852年~1919年、朝鮮王朝第26代国王、大韓帝国初代皇帝)の葬儀で揺れるソウルで、朝鮮人の宗教指導者33人が独立宣言を読み上げ、抗日運動が朝鮮半島全土に広がった。韓国側は「約7500人の同胞が犠牲になった」としている。

 前出の韓国の関係者は、「この100周年を記念して、文在寅政権は北朝鮮を巻き込んで大々的な『民族的事業』を執り行おうとしている」と述べた。そしてその証拠として、「3・1節100周年記念行事」と題したA4のペーパー4枚を提供してくれた。

 「青瓦台」(韓国大統領府)が、中央官庁の一つである国家報勲処に命じて作成させたものだという。それは以下の通りで、全文を日本語に訳出した。

「100周年記念行事」驚愕の中身
 〈 3・1運動及び大韓民国臨時政府樹立100周年を契機として、報勲処と国民が共になって、計26個の「100周年記念事業」を推進する。

 □国家報勲処(処長:皮宇鎮=著名な元陸軍女性パイロット)は、3・1運動及び大韓民国臨時政府樹立100周年を迎えた今年、国民と共に多様な事業を推進する。

 □「記憶と継承、礼遇と感謝、参与と統合」を、100周年の推進に向けて設定する。「記憶と継承」12個、「冷遇と感謝」8個、「参与と統合」6個の事業、3大分野で計26個の重要事業を推進するため、万全を期する方針である。

 □国家報勲処は、これを通じて、100年前に地域、世代、宗教を乗り越え、全国民が一つになって大韓独立と国民主権の意思を全世界に知らしめた、先烈たちの精神と意志を記憶し、国民統合の「新たな希望の未来100年」を作り上げていく土台の準備に、最善を尽くしていく計画である。

 記憶と継承(12の事業)

 □「歴史をあるがままに記憶して、初めて国家も未来もある」。国家報勲処は、3・1運動と臨時政府樹立の意味と先烈たちの独立を求める崇高な精神を記憶し、継承していくための多様な記念事業を推進する。

 □まずは、独立運動関連の施設物を復元、整備し、先烈たちの厳粛な意志を記憶し、継承する計画である。

 〇大韓民国臨時政府を記憶し、後代に道を残すため、以下を行う。

 ①「国立大韓民国臨時政府記念館」建立の宣言式典と共に、わが国軍のルーツである1942年から光復(1945年8月15日)以後まで使用してきた ②中国・重慶の韓国光復軍総司令部の建物を、原寸大で復元する。

 〇また、ロシア地域の代表的な独立運動家である ③崔在亨先生(1860年~1920年)のウスリスクの生家を復元する。その事業を始めとして、リニューアル・オープン後、13年を経た ④アメリカの徐載弼(1864年~1951年)記念館の展示物の交換と記念館の再補修。 ⑤2・8独立宣言記念館の展示施設の改善も進行させる。

 □特に、⑥南北共同で、安重根義士(1879年~1910年、伊藤博文を暗殺し処刑された)の遺骸の発掘を推進し、 ⑦孝昌公園と独立の丘を、愛国先烈の魂が安らぐ歴史的な聖地に助成するための研究を実施する予定である。

 〇ここで、わが民族の誇るべき独立運動史である3・1運動を広く知らしめ、保存するため、 ➇ユネスコ世界記録遺産に登録されることも、関係部署の合意などを通して推進する。

 〇その間、急ぎ推進するのは、独立功労者を始めとする国家功労者とその子孫に対する礼遇・支援事業である。それと共に、いまだ明らかにされていない ⑨女性と義兵学生の独立運動の活躍に、再度スポットライトを当て、補償を大幅に拡大させる。

 〇韓国 ⑩独立運動人名辞典の編纂と ⑪外国人独立運動家の宣揚事業、⑫日帝強制占領期に受けた記録の伝授調査及び研究活用方案も模索する。

 礼遇と感謝(8つの事業)

 □殉国先烈と愛国志士たち独立功労者の崇高な犠牲と貢献に対する礼遇と監査のための事業にも拍車をかけていく。

 〇今年100周年には、①国外に安置された独立有功者の遺骸の奉還の位数を、既存の2位から5位に増やし、行事規模も拡大する予定である。

 ○独立のために献身した、②国外に居住する独立有功者の子孫たちの招請事業も、大幅に拡大していく。国家報勲処は、国外に居住する独立有功者の子孫に対する礼遇と恩返しを実践するため、招請規模を例年の40数人から240数人に大幅に増やし、招請国もカザフスタンとメキシコ、キューバにまで拡大する計画である。

 ○特に、今年の100周年には、臨時政府要人の子孫をはじめとする女性・夫婦独立運動家、外国人独立有功者の子孫、海外で韓国独立運動の歴史の発掘と宣揚に寄与した人物なども招請する。

 ○③ 今月の独立運動家に対する国民向けの広報を強化し、④国家有功者を対象にした心理的なリハビリ・サービスも実施する。

 ○現在まで、⑤墓地を確認できていない独立有功者の子孫のDNA試料の確保事業を、国立科学捜査研究院とともに推進し、⑥6・25(朝鮮戦争)参戦など未登録の国家有功者を発掘、⑦国連軍に参戦した勇士に対する追悼と感謝の事業も並行する。

 ○国家報勲処は、この他にも独立有功者をはじめとする国家有功者を尊敬し、彼らの子孫たちに感謝する社会的な雰囲気づくりのため、「独立有功者の家」というプレート(名札)の設置を皮切りに、すべての ⑧国家有功者の家庭にプレートをつける事業を推進する計画である。

 参加と統合(6つの事業)

 □3・1節と臨時政府樹立100周年を迎え、汎国民的な雰囲気の拡散と、統合のための国民参加行事も多彩に推進していく。

 ○まずは、考証を通じて、4月11日に正しく改めた ①大韓民国臨時政府樹立100周年記念式式典を、100年の歴史的意味に再度スポットを当て、臨時政府樹立のために献身した先烈たちの貢献を、国民とともに捉え、国民統合と愛国心をさらに高められる契機として準備する計画である。

 ○「国民が守った歴史、国民が導く国」をテーマに開かれる記念式典は、,臨時政府が大韓民国の根幹を伝えられる記念公演を演出するなど、地域と世代、階層をまとめる行事として推進する。

 〇記念式典には、独立有功者とその遺族をはじめ、国内外の臨時政府要人の子孫、国家の主要人士、市民など6000人余りが参加する予定である。

 □国外でも100周年を記念した様々な行事が行われる。

 ○日本では、3・1運動のきっかけとなった日本の東京留学生たちの ②2・8独立宣言の100周年記念式典が、東京の現地で開催され、歴史的な意義に照らし出し、雰囲気の拡散に乗り出していく。

 ○アメリカでの3・1運動とも言えるフィラデルフィアでの ③「第1回韓人会議」を、アメリカの現地で再現し、独立決議文を朗読することはむろん、万歳デモ行進と韓米親善の夜の行事なども計画している。

 ○それ以外にも、中国、ロシア、メキシコ、フランス、オーストラリア、カナダ、アルゼンチンなど13ヵ国に政府代表団を派遣し、 ④40数ヵ国の海外独立記念行事を支援する予定である。

 □国民と共に行う重要な企画行事も推進する。

 ○国家報勲処は、3・1節から臨時政府樹立記念日である4月11日までの42日間、地域別に推薦した走者をはじめ、オンライン応募を通じて選抜した国民の走者と、車両を通じて全国100ヵ所に火を灯す ⑤「独立のたいまつ」全国リレーを準備している。

 ○この行事は、100年前に全国的に起こった3・1独立万歳運動を、現代的な感覚で再構成し、特に、全区間のうち走者の奉送が行われる全国22ヵ所の主要独立万歳運動地域では、市民たちの参加のもと、多様な文化行事を開催するなど、国民と共にある行事を推進していく予定である。

 ○さらに、臨時政府樹立100周年を機として、 ⑥臨時政府の史跡地を探訪する「未来希望巡礼団」も運営していく。 巡礼団は青少年と高齢者層、祖孫と多文化家庭、報勲家族など、多様な世代と階層を募集する計画である。

 □国家報勲処は、今回の100周年記念事業を、国民参加と国民の目線に合わせて推進することで、先烈たちの崇高な精神と祖国独立の意志を再確認することはむろん、「報勲」を媒介として国民統合の契機を作っていく方針である。

 □皮宇鎮・国家報勲処長は、「3・1運動及び大韓民国臨時政府樹立100周年記念事業は、大韓民国が歩んできたこの100年を記憶、継承し、これをもとにすべての国民が共に『新たな希望の未来100年』を作っていく出発点になれるよう労力を集中させる」と述べた。

 〇引き続き、「特に、今年推進していく各種事業を通して、報勲家族はむろん、すべての国民が『暖かい報勲』を体感できるよう努力していく予定であり、国民にも多くの関心と参加、ご声援をお願い申し上げる」と付け加えた 〉

 以上である。6000人の記念式典を挙行とか、42日間にわたって全国で「聖火リレー」を行うとか、韓国はいつのまにか凄いことになっているのである。

日本はどう対処していくつもりか
 この中で特に、日本として気になるのが、「参加と統合 ②」で、こう書かれているくだりだ。

 

日本では、3・1運動のきっかけとなった日本の東京留学生たちの ②2・8独立宣言の100周年記念式典が、東京の現地で開催され、歴史的な意義に照らし出し、雰囲気の拡散に乗り出していく

 「2・8独立宣言」とは、1919年2月8日、在日本東京朝鮮YMCA(現在は在日本韓国YMCA)で、第一次世界大戦後の米ウイルソン大統領の民族自決主義に影響を受けた朝鮮人留学生たちが、朝鮮留学生学友会総会を開き、独立宣言文を採択したものだ。これが翌月の「3・1独立運動」の伏線となった。

 在日本韓国YMCAは、東京・神保町の裏手にひっそりと建っている。足を延ばしてみると、入口に「朝鮮独立宣言1919 2・8記念碑」が置かれていた。

 中へ入って、YMCAの職員に、「2月8日には、ここで何かイベントを予定していますか?」と尋ねてみた。すると、「2月9日土曜日の午後に、100周年を記念した国際シンポジウムを予定しています」と言われ、パンフレットをもらった。

 こうした韓国の動きが進んでいく中で、日本としてはどう対処していくつもりなのか。ある日本政府関係者に聞くと、次のように答えた。

 「日本政府としては、『3・1運動100周年』に関して、3つのケースを想定している。第一は、文在寅大統領が厚顔無恥にも、安倍晋三総理に記念式典への招待状を送ってきた場合だ。総理がそんなものに参加するはずないのが分かっていて、『日本が拒否した(もしくは無視した)』として、新たな日本批判を展開しようというわけだ。

 第二に、文在寅政権が北朝鮮を味方につけて、南北共同で安倍総理を招待しようとしてきた場合だ。日本は拉致問題などで、北朝鮮との関係改善を唱えているため、この場合は少々やっかいだ。だが、そもそも北朝鮮がこの件に関して、完全に文在寅政権と一体となるかは疑問であり、可能性は少ないと見ている。

 第三は、文在寅政権が、日本を完全に無視して、一連の行事を執り行うケースだ。その場合は、韓国政府に抗議の意を示すため、長嶺安政駐韓大使を召還させることを考えている」

 「3・1運動100周年」をめぐる南北共同の動きについては、朝鮮総聯(在日本朝鮮人総聯合会)の関係者にも話を聞いた。

 「朝鮮総聯から民団(在日本在韓民国民団)に、日本での『3・1運動100周年共同事業』開催を持ちかけたが、断られてしまった。民団の執行部は、いまだに親朴槿恵派が占めているためだ。『2・8独立宣言』が出された第三国の日本でさえ、南北共同事業がままならないのだから、南朝鮮(韓国)においても難航するのではないか。

 日本に関しては、われわれは最近、二つのことを総括した。一つは、日本がようやく長い催眠状態から目覚めたということだ。われわれが長年、主張してきたように、そもそも『日米韓一体』というのは虚構に過ぎなかったが、日本人は今頃になって、そのフィクションに気づき始めたのだ。

 第二は、今後の朝日国交正常化交渉の際には、1965年の南朝鮮の轍を踏んではならないということだ。半世紀前の南朝鮮は、目先の5億ドルが欲しいばかりに、すべての請求権を放棄してしまった。われわれは徴用工、慰安婦など、すべての懸案事項を含んで日本と交渉していく」

 たしかに日韓関係には、北朝鮮という要素も絡んでくるわけで、複雑なことこの上ない。

文在寅大統領の頭の中
 再び冒頭の疑問に戻るが、文在寅政権は、日本との関係をどう考えているのか。前出の韓国人が続ける。

 「いまの文政権が見ているのは、一にも二にも北韓(北朝鮮)だ。文在寅大統領は、金大中大統領と廬武鉉大統領の後継者として、南北関係を改善し、韓国戦争(朝鮮戦争)を終結させて統一に近づけた大統領として、民族の歴史に名を遺したいのだ。

 南北関係を改善させるには、米朝関係の改善が不可避だ。だから必死になって、米朝の仲介役を果たそうとしている。

 日本に関しては、米朝関係が改善すれば、日本は何でもアメリカに従うから、自然に日朝関係も改善するという見方だ。文在寅大統領は、日本に関しては無知なので、かつて一年ほど日本に留学していた娘に聞いているという話も聞いた。

 基本的には、日本のことは日本通として知られる李洛淵(イ・ナギョン)総理に丸投げしている。だが、李総理は次期大統領を目指しているから、下手に動けないという状況だ。

 ともあれいまは、2月下旬に2回目の米朝首脳会談を実現させ(注:ベトナムのダナンでの開催が有力視されている)、その勢いで3月1日の『3・1運動100周年』に金正恩委員長をソウルに招きたい――文在寅大統領の頭の中は、そのことで一杯なのだ」

 「3・1運動100周年」直前の2月22日には、「韓国が最も反日になる日」と言われる「竹島の日」も控えている。「1905年(明治38年)2月22日に島根県知事が、島根県への編入の告示を行った」として、それから100周年にあたる2005年に、島根県が「竹島の日を定める条例」を定めたものだ。

 冒頭述べたように、同じアメリカの同盟国として、日本は国益上、韓国との良好な関係が望まれる。かつ昨年は、中国人よりも多い732万人もの韓国人観光客が、日本を訪れてくれている。

 だが、日韓関係の現実は、あまりに波高しである――。

 
【今週の東アジア関連推薦新刊図書】

 『麦酒とテポドン』
著者=文聖姫
(平凡社新書、税込み907円)

 著者は元『朝鮮新報』記者で、2度の平壌特派員の経験がある。唯一、平壌常駐を許されている日本に本社を持つメディアとして、北朝鮮経済の過去と現在について、きっちりと取材して書いている。「いつの日か、韓国のクラウドビールと北朝鮮の大同江ビールを同じ店で飲める日が来ればと思う」と著者は吐露しているが、私もまったく同じ思いだ。

近藤 大介

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190129-00059608-gendaibiz-int&p=4


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