【北京・河津啓介】昨年9月に明らかになったカトリック総本山のバチカン(ローマ法王庁)と中国との和解について、バチカン福音宣教省のフィローニ長官(枢機卿)は「中国の教会の統一と復興に大きな期待を持っている」と述べ、その歴史的意義を強調した。一方、バチカンに忠誠を誓う非公認の地下教会に対する中国当局の抑圧が強まっている点に「当局は自由を尊重すべきだ」と懸念を表明した。

 バチカン紙「オッセルバトーレ・ロマーノ」が2日、フィローニ氏のインタビューを伝えた。フィローニ氏は、中国当局がローマ法王の「特別な役割」を認めた点を積極的に評価した。

 一方、中国各地では和解の後、地下教会の聖職者が政府系教会組織「中国天主教愛国会」(愛国会)の傘下に入るよう当局から迫られる事態が相次ぐ。浙江省の地下信徒も3日、毎日新聞の取材に「我々の神父が愛国会への加入を拒むと、和解前は黙認されていた教会でのミサが禁じられた」と証言した。フィローニ氏は「法王との合意を道具に、愛国会への加入を強要してはならない」と訴えた。

 中国は1951年にバチカンと断交状態となり、後に共産党の指導下にある愛国会が発足。地下教会と分裂状態となったが、昨年9月、バチカン側が政府系司教7人を追認して和解に達していた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190203-00000041-mai-int


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