【ワシントン=山本貴徳、海谷道隆】トランプ米大統領は5日夜(日本時間6日午前)、米連邦議会の上下両院合同本会議で行った一般教書演説で、2019年の施政方針を表明した。トランプ氏はメキシコとの国境に壁を建設する必要性を訴えた。インフラ(社会基盤)整備などの国家的な課題に対応するため、超党派の協力を呼びかけた。

 トランプ氏は演説で、「共和、民主両党は差し迫った国家の危機に対応するため、力を合わせるべきだ。壁は命を救う」と述べ、不法移民の流入によって国境で危機が拡大していると主張し、壁予算の確保を求めた。議場には危機を強調するため、不法移民に殺害された夫婦の家族を招いた。

 その一方、「何十年も続く政治的な膠着(こうちゃく)状態を共に打開し、昔からの分断に橋をかけ、新たな連立を築き、素晴らしい米国の未来を切り開くことができる」と語った。昨年11月の中間選挙で野党・民主党が下院多数を占め、議会が「ねじれ状態」となったことを受け、民主党との協力を重視する姿勢を強く打ち出したものだ。

 演説は当初、1月29日に予定されていたが、壁建設を巡る民主との対立により、昨年末から政府機関が一部閉鎖されていた影響で1週間延期された。今月15日には再び暫定予算(つなぎ予算)が失効するが、対立解消のめどは立っていない。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190206-00050172-yom-int


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