“金正男氏の息子”支援団体が北“独裁打倒を呼びかけ
事実上の決裂となった米朝首脳会談から一夜…

そのショックの冷めやらぬ中、北朝鮮の独裁を打倒する“革命”の声が挙がった。

“革命”の呼びかけを行ったのは、「千里馬(チョルリマ)民防衛」と名乗る脱北支援団体。
2017年2月にマレーシアの空港で暗殺された金正恩委員長の兄・金正男氏の息子であるキム・ハンソル氏の救出を支援したと発表した団体だ。

3月1日この団体がホームページで公開したのが、北朝鮮の市民に向け金正恩委員長の独裁体制の打倒を呼びかける動画だ。

千里馬民防衛HPで公開された動画:
反対する、そして対抗する。光復(解放)という明るい光が平壌にすべて届く日まで、人民を圧制した者らに立ち向かって戦う。立ち上がれ!立ち上がりなさい、奴隷になりたくない人たちよ。

数十年間、人道主義に反する莫大な犯罪を起こした北の権力に対抗するため、立ち上がる。

自由朝鮮の建設を宣言する。
この政府が北朝鮮人民を代表する、単一で正当な組織であることを宣言する。

朝鮮半島の民族衣装・チマチョゴリを着た女性が「金正恩政権に代わる臨時政府を発足させる」と宣言するこの動画。女性の顔にはモザイクがかかっている。

動画が撮影されているのは韓国ソウル市内の公園だが、この場所は“三・一運動の象徴”とも言える市民たちが独立宣言書を読み上げた場所。

脱北支援団体が金正恩政権打倒を呼びかけたのは、まさに日本による朝鮮半島統治に抵抗した独立運動の象徴的な場所だったのだ。

米朝首脳会談が事実上決裂し、経済制裁が継続する苦しい立場となった北朝鮮に、この外部からの“革命”の呼びかけはどう響くのだろうか?

さらに2月22日にはスペイン・マドリードの北朝鮮大使館が襲撃され、コンピューターなどが奪われる事件も発生していた。

大使館に侵入したのはアジア系の10人ほどのグループだというが、そのうちの1人は金正日総書記のバッジをつけ、書類のありかを聞き出そうとしたという。

韓国メディアはこの事件と“革命”を呼びかけている団体との関係に関心を寄せており、今後の動きが注目されている。

米朝決裂の余波 日本批判を避けた韓国
一方、韓国ソウルでは日本統治下で起きた最大の抗日独立運動から100周年の記念式典が行われた。

文在寅大統領は式典の中で決裂に終わった米朝首脳会談について「両首脳の間に連絡事務所の設置まで議論が成り立ったことは、両国関係正常化のための重要な成果でした」と語り、会談継続を高く評価した。

しかし、元駐韓大使の武藤正敏氏は「韓国が思い描いていたビジョンが白紙になった」と文政権の落胆を指摘している。

武藤正敏氏:
米朝が合意に至らなかったということで、かなりショックを受けたのではないか。金正恩委員長のソウル訪問が実現すればまた支持率が上がってくるということで、バラ色のイメージを描いていたと思うが、それがパーになってしまったというのが実態じゃないかと…

また、文大統領は日韓関係について「朝鮮半島の平和のため、日本との協力を強化する」と述べる一方で、「日本統治に協力した“親日”勢力について清算すべき」とも強調した。

反町理キャスター:
米朝首脳会談の決裂を受け、日本政府関係者からは「政権浮揚を狙う文大統領は、反日機運をあおる演説をするのではないか」という懸念も出ていました。

ところが実際には式典では文大統領は直接的な日本批判を避けた形だったわけです。朝鮮半島問題に詳しい共同通信論説委員の平井久志氏によると「そもそも100年前の1919年の三・一宣言は独立を求めたものの非暴力、日中韓の連携をうたったものであり、“反日”ではないんだ」としています。文大統領の1日の演説もそうした基本に基づいたものだったのかもしれません。しかし現実論として“反日カード”は今の韓国では政権支持率を押し上げる力はないという見方も出てきていると聞きます。
文政権は4月には韓国が日本の統治に反対し上海に亡命政府を樹立して100周年を祝う予定なんですけれども、慰安婦や徴用工の問題が両国間に横たわる中、冷静な未来志向のメッセージが発信されるイベントになることを期待したいと思います

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190301-00010008-fnnprimev-int&p=1


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