「91.4%」。これは去年JAFが全国の道路で、ある交通違反の調査をしたところ9割以上が違反車両に該当したという衝撃的な数字です。もしかしたらみなさん知らず知らずのうちに違反しているかもしれません。その違反は、死亡事故につながってしまうケースも。その違反とは。

 JAFの調査によると、信号機のない横断歩道で、歩行者が渡ろうとしているのに一時停止をしない車が、全国で「91.4%」もあったといいます。

「横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいる場合は、止まって、通行を妨害してはならない」(愛知県警交通総務課 沢田章夫 警視)

 信号の無い横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合、車は、一時停止しないと違反になります。

しかしJAFの調査では、該当する横断歩道で、一時停止した車の割合は、愛知県「22.6%」、岐阜県「2.2%」、三重県「1.4%」と、驚くほど少なかったことが分かっています。

「(愛知県では)3月は、交差点や交差点付近における “横断歩行者妨害”の違反の死亡事故が多い」(愛知県警交通総務課 沢田章夫 警視)

そこで取材班は、朝8時の名古屋市内の信号のない横断歩道に向けて、30分間定点カメラを設置しました。

 すると、画面左側から歩行者が横断歩道にさしかかりますが、なかなか車はとまってくれません。すると1人が意を決して、車の間を縫うように横断しました。

 さらに、ずっと待っている男性。この男性が道路を横断できたのは、6台もの車両が通り過ぎたあとでした。

 今回、30分間の定点撮影で、45台も違反車両が映る結果になりました。

 街の人に聞いてみると。

「ほとんど止まらない。止まらないのが普通ですよね」
「タクシーにひかれそうになった。名古屋駅の前で」
「止まってくれるかなと思ったら、止まらず(車が)来るので」
「車優先の意識があるのかもしれない」

 一方、普段、車を運転する人たちに聞いてみると。

「減速はしますけど、道によって減速の速度が違うかなと思います。いっちゃうかもしれないですね」
「やっぱり横断歩道は止まらなあかんわ。習慣にしないと、止まらないのが普通になっちゃう」

 こうした調査結果を受け、愛知県警では、横断歩道での取り締まりを強化。去年は、全国で一番多い、38000件以上の検挙数があったといいます。

道路にある“ダイヤマーク”の意味知っていますか?
 車を運転する際に気をつけたいのは、横断歩道があることを事前に知らせる、道路にあるダイヤのマークです。

「(前方に)横断歩道がある場合、その手前、約50メートルの地点に『横断歩道あり』という標示の“ダイヤマーク”が設置されています」(愛知県警交通総務課 沢田章夫 警視)

 しかし、街の人に“ダイヤマーク”の意味を知っているか聞いてみると。

「右折レーン?ちょっとわからないです」
「速度を落とすとか?」
「横断歩道が近くにある?なんだったかな、忘れちゃった」

 今回、“ダイヤマーク”の意味を聞いてみると、分かったのは10人中2人だけでした。

「(ダイヤマークを)チラシなどで広報はしてるんですけど、まだまだ不十分。今後も引き続き、広報や横断歩道の通行方法については周知していきたい」(愛知県警交通総務課 沢田章夫 警視)

 信号機のない横断歩道。歩行者が渡ろうと待っていたら、一時停止をする。これは、マナーではなく交通ルールです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190312-00010003-sp_ctv-soci&p=2


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