【AFP=時事】政情が不安定化している南米ベネズエラで1週間続いた前例のない大規模停電中に、抗議デモや略奪を行ったとして300人以上が当局に逮捕されていたことが14日、分かった。

ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)政権を批判した市民の身柄拘束を監視するNGO「フォロ・ペナル(Foro Penal)」によると、3月7日に発生し14日まで続いた停電中に同団体が面会した逮捕者は、抗議デモを理由に逮捕された人が124人、略奪行為により逮捕されたのが200人余りに上ったという。

 フォロ・ペナルのアルフレド・ロメロ(Alfredo Romero)氏はベネズエラ第2の都市マラカイボ(Maracaibo)について、停電中は「無政府状態」と化し略奪が常態化していたと述べた。また、小売業組合によれば停電中に市内の約500店舗が略奪の被害に遭った。

 首都カラカスでは今週に入って停電はほぼ復旧したが、大停電前と同様に電力供給は不安定な状態が続いている。マドゥロ政権は13日、全国で電力が完全復旧したと宣言したが、西部にはまだ停電が続く地域もある。

 長引く停電では断水も発生。住民らは給水車の前に行列をつくったり、壊れた水道管から水をくんだりしていた。

 マドゥロ大統領はこの大規模停電について、米国の「破壊工作」だと批判している。

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