「新たな元号」の発表を前に、東海地方でも各地で準備に追われています。企業がビジネスチャンスととらえる一方で、市役所などでは思わぬ出費も…。

 名古屋市保険年金課でパソコンの画面を必死に見つめる市の職員。その理由は…。

名古屋市保険年金課 木村剛課長:
「すべて平成という表記から、新しい元号で(書類)をお出しできるように、システムの変更をしなければならないので、その準備をしています」

 国民健康保険や国民年金の処理業務を行うこちらの部署では、保険証を印刷したり通院日数を計算したりするシステムで、改元に対応できるようにテストをしています。

名古屋市保険年金課 木村課長:
「いま、有効期限がもちろん『平成』で、5月1日以降は新元号に変わりますので、仮にXX1年5月1日という形で打てるようにテストを繰り返しているところです」

 そう、役所の書類は和暦が使われていることが多いため、システムも含め変更に向け大忙しなんです。

 平成への改元時は、「急だったのでゴム印が手配できず、みんなで取り合って作業した」と振り返ります。

 ゴム印ということで、名古屋市中区の印鑑メーカー・中日印章を訪ねると…。

中日印章 林克己代表取締役(61):
「これは以前に変わるときの物ですけど、昭和から平成に変わるときのものです」

 代表を務める林さんが見せてくれたのは訂正線と「平成」の文字が書かれたゴム印。古い元号を二重線で訂正し、新しい元号を記すというもので、昭和から平成に変わったときは主に法人向けに注文が相次いだといいます。

林代表取締役:
「(当時は)かなりたくさん注文をいただきまして、休日出勤してみんなで作ってお店に並べた記憶があります」

 気になるのは今回の改元に向けた注文。

林代表取締役:
「(Q.今回の注文は?)今のところ、3社なんですけれども、1社あたり5個とか3個とか1個です」

 林さんによるとすでに数社から注文が来ていて、これ以外にも店舗で販売するために、まずは900個を製作するということです。

 この「訂正線付き元号印」、いつごろから買い求めることができるのでしょうか?

林代表取締役:
「昼に発表されたらすぐに製作にとりかかりまして、翌日には店頭に並ぶような段取りを考えています」

 なんと、新しい元号が発表された翌日の4月2日中には店頭に並べるというスピード作業!今回の改元をビジネスチャンスと考えています。

 チャンスといえば…名古屋市中区栄の「ロフト名古屋」。

 大きな「平成」の文字を完成させるジクソーパズルやステーショナリーセットなど去年の年末から平成グッズを集めた特設コーナーが設けられ、様々な商品が並んでいます。しかし、どこかその数は少なめ…。

 新元号の発表が近いため、控えめにしているのかと思いきや…。

ロフトの担当者:
「(平成の)クリアファイルとかは欠品状態で、ノートも欠品していて、いまもうここに出ているだけになります」

 改元ムードの高まりを受け、去りゆく「平成」にも再び注目が集まり売れているのだとか。またロフト名古屋では4月中旬ごろには新元号グッズコーナーの設置を予定しています。

 一方、再び名古屋市の保険年金課。実は「改元」も景気のいい話ばかりではありません。

 市では改元により80余りのシステムの改修が必要で、費用は全体で4億円以上かかるといいます。各部署ではゴールデンウイークの10連休が明ける5月7日までに完了させる方針です。

名古屋市保険年金課 木村課長:
「課としてはシステムがしっかり動くようにきちんとテストをして間違いがないかどうか、確実に確認していくことが大切だと思いますので、連休の間、仕事にはなりますけど確、対応していきたいと思います」

東海テレビ

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190329-00021599-tokaiv-soci


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