<韓国経済が減速している。これまでじわじわ成長を続け日本に迫ってきたが、長年の「持病」が足を引っ張る。政治的なケンカが続けば日韓はどちらも得をしない>
韓国経済の2018年の成長率は、前年の3.1%増から2.7%増へ減速した。この数字は2年ぶりとなる3%割れのみならず、2012年に記録した2.3%増以来の低成長率だったことから、景気の停滞感を強く感じさせた。リーマン・ショック後の韓国経済は概ね3%前後の成長を続けてきたため、3%を大きく割り込む成長率に物足りなさを感じる向きは少なくない。

成長減速の主因は、サムソンなど半導体業界で次世代製品向けの投資が一巡したことに加え、2018年2月に開催された平昌冬季五輪の関連需要が剥落したことにある。さらに、韓国経済の柱である輸出が主に中国向けを中心に、財別では主に半導体関連で2018年終盤に落ち込んだため、国内投資の減少をカバーできなかった。

接近する日韓の経済力
ただ、それでも1%程度の成長ペースを巡航速度とする日本と比べれば、韓国の成長率ははるか高い。日韓の成長率の違いは約2%ポイントあり、その分だけ両国の経済規模は接近することになる。また、米ドルベースで2012年以降の日本円と韓国ウォンの動きを見ると、日本円はドルに対して約4割も下落したが、ウォンは対ドルでほぼ横ばい推移だった。つまり、為替変動だけで両国の経済力は2012年以降の6年間で4割も縮小したという見方になる。

こうした成長率や為替相場の動きを反映して、経済水準を示す代表的な指標である1人当たりのGDPは、韓国で2012年の2万4000ドルから2018年には3万2000ドルまで上昇した一方で、日本は4万8000ドル台から4万ドルへ低下した。つまり、2012年に2倍の開きがあった両国の経済水準は、その後の円安進行もあって急速に接近し、その差は2018年に25%まで縮まっているわけである。

韓国「日本越え」シナリオの現実味
今後も日本の1%成長、韓国の3%成長が続けば、10年余りで両国の経済水準(1人当たりGDP)に差がなくなる計算となり、これに円安ウォン高が加われば、数年で韓国が日本を追い越すというシナリオも現実味を帯びてくる。最近の韓国は、北朝鮮に対する独自のアプローチで明らかとなったように、日本バッシングならぬ「日本パッシング(無視)」の傾向が見られるという指摘もあるが、その背景には、こうした経済面における日本の優位性の低下、少なくとも韓国側から見れば永年の目標であった日本へのキャッチアップを達成した感があるのかもしれない。

輸出の国別シェアでも、日本の存在感の低下が鮮明である。韓国の輸出に占める日本のシェアは2000年時点で11.9%だった。米国の21.8%、EUの14.3%に次ぐ規模であり、ASEAN主要6か国合計の11.5%や中国の10.7%を上回っていた。ところが、2018年に日本は6.1%へ半減、欧米もシェアを落としており、代わって中国が26.1%へ、ASEANが14.9%へシェアを伸ばしている。

このように、少なくとも販売先の依存度という観点で日本の地位はかなり低下し、一方で中国の存在が圧倒的となっている。しかも、経済水準で見れば日本は手の届くところまで接近している。こうした経済的な関係は、外交面において各国との距離感を決める需要な要素となることは言うまでもない。

韓国経済の解決されない課題とは
それでは、本当に韓国は経済水準で日本を抜き去り、シンガポールのような都市国家を除いて、アジアで最も経済的に豊かな国となるのかと言えば、そう簡単な話ではないだろう。確かに、足元で減速した韓国経済は、その主因である半導体分野の在庫調整が今年半ばにも終了、世界経済がAIやIoT、自動運転などITを牽引役として成長する中で、新しい通信サービス5Gの関連需要拡大も期待できるため、半導体需要の復調とともに遅くとも来年には回復が見込まれている。

しかし、中長期的な視点で見れば、韓国経済は依然としてサムソンやLG、現代、ロッテなどの大企業依存構造であり、産業の裾野を形成する中小企業が脆弱な状態は変わっていない。その原因の一つに中小企業の人材難があり、過度に大企業に偏重する新卒者の就職希望がある。全体の失業率が4%前後で推移する中で、財閥系大企業という狭き門に集中する若年層の失業率が10%に達していることが、その証左である。文在寅(ムン・ジェイン)政権は、「所得主導成長」という看板を掲げ、その柱に最低賃金の大幅引き上げを据えた。この政策は、中小企業と大企業の賃金格差を縮小し、中小企業の人材難という課題の解決に一役買う可能性を秘めていたのかもしれないが、現実はコスト上昇を嫌った中小企業の雇用削減や非正規労働者へのシフトにつながっている。

また、高い所得水準を維持するためには、グローバル競争の中を生き抜く高い技術力が幅広い分野で求められるが、対日・対欧貿易赤字が示す通り、現状において韓国は、主力産業である半導体や家電、自動車など多くの分野で、競争力維持のため高品質な生産設備や部品、原材料を日本や欧州からの輸入に依存している。具体的な数字を示すと、韓国は2018年、697億ドルの貿易黒字を稼ぎ、国・地域別では中国(含む香港)996億ドル、ASEAN主要国406億ドル、米国139億ドルが黒字の上位国に並んだ一方で、産油国の多い中東は645億ドル、鉄鉱石の産地である豪州を含む大洋州も88億ドルの赤字であり、日本も241億ドル、EUも46億ドルの赤字であった。

そのため、中長期的に見れば韓国は技術面で先行する日米欧を追いかけてはいるが、工業国として急速に力をつける中国に追い上げられ、成長余地は狭まる一方である。グローバルな競争力が低下すれば、ウォン相場安定の源泉である貿易収支の黒字幅は縮小、場合によっては赤字に転じる可能性すらある。いかにして今後も技術力、製品力を高めていくかが持続的な成長への大きな課題であり、その道のりはこれまでのように他の先進国によって踏み固められた平坦なものではない。

日韓の「ケンカ」で得するのは誰か
さらに言えば今後、アジア各国が米中2大国の狭間でそれぞれの立ち位置を模索する中、高い中国依存の経済構造は必ずしもバランスの良いものではなく、既に取り組みつつある脱中国依存の動きを加速させる必要があろう。そのうえで、米中と適度な距離感を保ちつつ自国の利益を確保するため、自らの存在感を両国に十分認識させる必要がある。しかしながら、それを単独で実現することは、特に中国の経済成長によって徐々に困難となっていくであろう。

前述のような日本と韓国の貿易関係を見れば、両国が相互依存の下で経済成長を続けていることは明らかで、米中が軸となる新たなグローバル市場において一定の存在感を維持するために、経済的な連携は一段と重要となるはずである。政治的な対立によって日韓両国が競争力を削がれることで、誰が利益を得るのか――。経済的な観点から、日韓双方に冷静かつ合理的な判断が求められるということだろう。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190403-00010004-newsweek-int

みんなの意見


名無しさん
もう隣国とは損得の問題では無い。 
例え痛みが伴っても 
日本をこれだけ貶めて喜んでいる国に用は無い。 国交断絶で良い。

名無しさん
日本超えとか見たい夢を見ていればいい。日本に経済的に依存せずにやっていけるのならばですが。日本は絶好のチャンスだから戦略物資の輸出禁止や経済制裁で蹴落としてやってほしいと思う。

名無しさん
日本が負ける訳有りませんよ大丈夫。
お互いに痛みは有れど最終的には日本経済の上です。
人種に違いが有りますからね

名無しさん
日本は損してもおたくらと縁を切りたいのだよ。

名無しさん
どうも勘違いしている人が多いようだが、損得の問題ではもはやない。
信用に値しない独善、無頼漢とは縁を切るべきだということです。
冷静に考えれば、なおのこと一時の損得に囚われてはいけないということがはっきりする。

普通の母
韓国のダメージは日本の比ではないでしょうね。
日本以外の経済悪化の要因も沢山あるようですし、本格的な喧嘩をすれば先に潰れるのは間違いなく韓国であると思います。
今頃怖くなって「日本もただでは済まない」と脅してきているようですが、それならそれでやってみればいいだけです。
日本を超えたければ超えればいいし、日本を苦しめたければ苦しめればいい。
その代償をきっちりと支払う覚悟があるのであれば、ですが。

名無しさん
韓国にダメージをしっかり打ち込むことだけを考えれば、長い目で得をする日本。

名無しさん
最近の韓国の日本に対する態度は既に日本を追い越した気分からだと思います、強いものには平伏すが追い付き追い越した者には横柄な態度にでる民族性です、日韓は根本が合わないのです、お付き合いを減らしましょう、お付き合いが今の十分の1くらいになればキット関係は改善すると思います

名無しさん
日本政府はフッ化水素の輸出を止めて欲しい。

名無しさん
本末転倒と言うのは、こう言う事です。
国民が豊かであれば、よその国の事なんて関係ないのですから…
“日本の平均年収を超えたから我々は裕福で勝っているのだ!”なんて意味が無いって解らないのかなぁ?
給与が低いのと豊かなのとは別の事なのさ。
其処に縛られている限り、国民の幸せなんて程遠いんだよ。

名無しさん
どちらも得をしない?
何言ってんの?日本は間違いなく得をします。断交だったら最高。

KNT_Japan
日本の損とは、主に半導体を生産するための資機材や電子部品の販売先が失われることですが、台湾や中国に振り替えたり、中期的には東南アジアやインドのメーカーを育てていけば良いわけです。短期的には損しますが、長期的にはいろんな意味で利益が大きいと思います。

名無しさん
経済だけを見ればそうかも知れないが、国と国との関係で欠かせない、相互信頼が崩壊している現状を無視する事は、危険だと思う。
韓国が信頼に足る国にならない限り、距離を置くべきだと思うがね。

名無しさん
経済も大切ですが、国のプライドを失うことがあってはいけない。

名無しさん
短期的には日本にも損失があっても、長期的には絶対に日本の利益になる。
このままでは、未来永劫に損失を受けるだけです!

名無しさん
結局米国が仲裁に入り日本が我慢をすることになります。
それを知り得て 日本を見下す韓国
更に南北統一のあとの経済
安倍さんも制裁なんてできないと思います。
いよいよ米国も仲裁に入りますよ。
そうならないうちに制裁を発動してほしいものですね。

tyatarou
反社会勢力とは取引をしてもダメ出し、付き合ってもダメです。
かつ国家的には暴力団の親分となんら変わりない大統領、身を削っても骨を砕く制裁をお願いしたいものです。
日本政府の決意を示してもらいたいですね、今ですよ与党の責任を果たして欲しい。

名無しさん
日韓が貿易を0になったとしても、日本側の高技術の素材機械産業は、中国をターゲットにするだけで、短期間の混乱はあるものの痛手は少ない。韓国側は産業はどうかな?中国にあっという間にあっという間に韓国を凌駕するだろう。日本側の心配は中国依存が過大になるというだけで韓国抜きでもおそらく問題ないだろう。

名無しさん
日本越えしたかったらしたら良い。どうしても日本に勝ちたい、アンフェアであろうがどんな手段であろうと日本には勝ちたい。いじけ過ぎです。

src
単純に成長率を外挿すればその様になるが、追いつくにつれて自分で技術開発しなければならないし新しい発明も必要になる。要するに目標があってそれに向かって走ることが割合に簡単である。自動運転のセンサ、AIに使われる半導体はメモリを安価に大量に作るのとは訳が違うしCPUや画像処理GPUのような複雑さが伴う。さらにソフトウエアの開発力が物をいい始める。5G関連の半導体は原理的には簡単かもしれないが低電力の課題があるしインフラがととのっていない。今でも数キガの無線ルータが発売されているが光回線で送られてくるのは1ギガである。5Gの普及には家電の制御やネットワークの整備で5年位かかるだろう。将来的に経済力の評価はGDPとか輸出入の赤字などによらなくなるだろう。

名無しさん
政権が変わる度に何を言いだすか分からない国とはお付き合いできません。
国交断絶すれば日本も影響はあるでしょう。最初は。
しかしその影響も種々対策を講じればいずれ解消され、将来的にスッキリとした形になるかと思います。今こそ英断すべきだと強く思います。

名無しさん
率%で比較すれば分母が小さいと伸びは大きいでしょうね。おめでとう。
悪くなった時は気をつけて下さいね。
輸出で、日本の存在感の低下が鮮明で重要でなければお互い取引やめませんか。
こちらも輸出やめますから。断交宜しく。
となった場合、どちらの損失が大きいですか。
フッ化水素など輸出先は他で賄っていく事はできますが、輸入側はどうしますか。
無いと大打撃ではないですか。
製品生産、他国への輸出にも影響しませんか。
対米ドルの価値の変動は今後どうなるかわかりませんが、国際通貨としての価値信用はどうでしょう。
通貨の信用度は国の信用度にも繋がります。
日本は韓国と関係が切れても経済的に損失は少なくリカバリーは短期間でできると思いますが、韓国はどうですか。
屁理屈で日本と競いあって韓国の重要性をアピールするより無駄な抵抗はやめて這いつくばったて謝罪したらどうですか。
手遅れだと思いますが。

名無しさん
この記事は韓国から見た分析において正しいのでしょう。ただ抜け落ちてる部分があります。それは日本が常に外圧にさらされてその度克服してきた歴史です。それを考慮すると韓国との関係は大した問題では無いように思います。既に日本は牽制も含め中国との関係修復に動きつつTPPを推し進めてます(しかもこれは経済戦略の一部でしかありません)。それらの結果はどうなるか分かりませんが、少なくとも日本の経済戦略を韓国視点のみで語るのは違和感があります

名無しさん
韓国経済の今後は要するに中国とASEAN次第と。
どちらも技術力はどんどん付けているし、特に中国からの半導体の購入は相当減っていくでしょう。
5Gや自動運転等の半導体の需要は伸びると思うがスマホがガンガン売れてた時代の比ではない。
韓国輸出主役のサムスンとSKは去年がピークで減少の一途。
日本の製造装置等のお得意様を韓国から中国やASEANに変えていけば良い。特にASEANが強くなれば対中政策になるし。

baab
この見解は韓国の経済指標での数値が正しいと仮定した上での見解でしょう。この数値が正しければ良いのですが、学生の就職難や中小企業の育成が出来ていない状況を見ると経済としてうまく動いて居ないのではないかと思います。経済成長が3%を超えていれば学生の就職先が不足している状況にはならないと思いますが。また、ドル不足にもならないと思いますが。?

名無しさん
赤子の手をひねる事はたやすいがそれをしない日本に感謝して欲しい、武士の情けです。

名無しさん
輸出相手国である中国とはTHAAD問題があり、アメリカとは貿易赤字からの圧力がある。
経済と外交は、切っても切れない側面があるけれど、この記事は触れていない。風見鶏の様な、二枚舌の様な外交でバランス感覚がない現大統領のボロが出て、「経済失速!2回目のIMF」という記事を期待しています。

名無しさん
これ以上関係を維持することは経済的、精神的な損失です。
関係を維持したい人が補償でもしてくれるのかな?
制裁合戦になっても関係を断つべく行っていただきたい。それが日本の国益に沿った行動となります。

名無しさん
韓国とは経済的つながりが強いため有効な手が打てないで居る。
多少苦しくとも韓国企業へは売らない・買わないの政策が必要です。
経済的にマイナス面があろうともTHAAD報復で示した中国の毅然たる態度を見習って欲しい。

名無しさん
疎遠になるタイミングは今だと思うんですがね。得する為だけに動いたらこういう現状なのですから違う視点も必要でしょう。30年前の平成元年に「中国の台頭」以外の現代予想を的確に予想出来たメディアはほぼ無かったはずですけどね。仲たがいがあるなら1度は袂を別つべきだと思います。でなきゃ戦争になります。

おっさんの独り言
つい先日まで、韓国は日本に追いついたとか、もう日本など眼中にないという韓国人の意識の変化が、日本への挑発が増えた原因などと韓国の成長を誇示する記事が多かったのが、最近急に日和ったような中途半端な記事が増えて不満でした。
久しぶりに韓国らしい記事を読めて安心しました。目覚ましい成長を遂げた韓国が、対日貿易を縮小すれば貿易赤字が減少するだろうし、良かったですね。
日本にとっても痛手になるでしょうが、最近顕在化しているコリアンリスクを考え合わせると、ここらで損切したほうがまだしも被害を拡大しなくて良いかもしれません。
日本に対してあからさまな敵対行動をとる国の産物を購入することは利敵行為です。私は日本国民として既に何年も前から韓国製品のボイコットをしています。

名無しさん
日本としては断絶しても、プラスの方が良い。

名無しさん
抜きたきゃ抜けば良い…でも
国交は無くして欲しい!

m
1000年恨むって言ってんだからビジネスパートナーとしてはこの先もずっと常にリスクが付きまとう。
こんなしちめんどくさい国は無視してもっと親日の新興国数か国と手を結んだ方が長期的にみても得があると思う。

名無しさん
日本は、他の国と関係を強めればいい。

名無しさん
ある尺度においては日本を超える可能性がある、という程度。総合的な国力が逆転することは未来永劫あり得ないよ。出生率を5.0ぐらいにした後の三十年後ぐらいに人口逆転したら多少考えられる程度。いま1.0割ってるんだっけ?
世の中の構図は既に出来上がっている。日本を超えるポテンシャルがあるのは人口大国だけ。これは韓国に限る話ではない。

名無しさん
>経済的な観点から、日韓双方に冷静かつ合理的な判断が求められると
いうことだろう。
日本との約束は破って良いと司法が判断する国と付き合う事ほど、
合理性に欠ける判断はないと思う。

名無しさん
韓国を相手にライバル意識や、持ちつ持たれつの関係などと言う考えは改めるべきです。
価値観も常識も共有できない他国として
クールな関係性を希望します。
韓国は馴れ合うべき友好国では無いと
しっかりと自覚した上で付き合えば良いと思います。
今までが異常でした。

名無しさん
今の韓国を見ると日本に追いつきそうな感じには到底思えませんね。人口減少による対外依存度は日本より深刻だし若者の失業率は異常なほど高い。長期的にみれば差は広がっているような気がします。それより日本は精神的な部分も含めて数字に表れない豊かさを感じる国を目指して欲しいけどね。

名無しさん
日本とは経済構造と技術力が違います
まして国民性がまるで違います
日本は東アジア諸国や豪との連携が大事
そしてそれらの諸国とは信頼関係があります
若者の失業は10年20年後に今懸念されている
以上に経済や国の存続に大きな影響を
及ぼすでしょう



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