【北京時事】中国では30日、天皇陛下の退位に当たり、「訪中した唯一の天皇」(政府系ニュースサイト「中国網」)の功績や人柄を称賛するムードが広がった。

陛下が好きな言葉として論語の「忠恕(ちゅうじょ=誠実で思いやりのあること)」を挙げたことを評価する声も聞かれた。

 中国網は、1992年の天皇陛下の訪中について「中日関係改善に極めて重要な役割を果たした」とたたえた。同サイトは陛下が国民に分かりやすい言葉遣いを心掛けたことなどに言及し、「本当の意味での『平民天皇』」と表現した。

 また、30日付の共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、天皇陛下の退位に関する日本専門家の解説記事を掲載。陛下が皇室外交や災害被災地の慰問などに精力的に取り組んだことに対して、「国内外の影響力を積極的に拡大した」と論評した。


 日本史をテーマとして活動するノンフィクション作家の蕭西之水さんは、陛下が過去の記者会見で「忠恕」に触れたことについて、「中国の古典を愛する中国人として、陛下に共感と敬意を抱いてきた」と語った。陛下が満州事変以降の歴史を学ぶ重要性を指摘したことにも「感銘を受けた」という。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190430-00000062-jij-cn