【桂春蝶の蝶々発止。】

 先週、あるコンテンツ放送事業を立ち上げた社長さんと会食しました。その時の話はほぼ、「いま最もお金になるコンテンツは何なのか?」という、ムチャクチャ生々しい中身でした(笑)。

 ベタなところでは、声優業界はとても景気がいいと…。これはまあ分かります。社長が言った次の一言に、私はビックリしてしまったんです。

 「実はな、左翼とか右翼というイデオロギーも金になるんだよ」

 確かに、SNSでも政治系の話題には反応が増えるようですね。難しい発信ではダメで、誰にでも分かるような「革新論」「保守論」は、それだけで人が動くのだと。

 特に、「左派」は活動的で、徒党を組んだり、運動に参加したり、結束力は固いようです。そこを狙った商売というものが「狙い目なんだ」と社長は言うのです。

 ポリシーや思想なんて何でもよくて、「辺野古移設反対」とか「憲法改正反対」とか、左派の人たちがお金を使ってくれそうなコンテンツをつくり続けることが大事なんだと…。ここまで、はっきり言われ、私は面食らいました(笑)。

 同時に、長年感じていた「ある疑問」も、腹に落ちた気がしました。

 疑問とは「野党の存在意義」についてです。ガチガチの野党は、与党を批判することのみが「商売」なのです。与党批判以外は、人気に繋がらないので絶対にしない。

 例えば、立憲民主党は、韓国海軍の駆逐艦が、海上自衛隊の哨戒機に危険な火器管制用レーダーを照射した問題について、ほとんど何も言いませんでした。代表らの姿勢に批判が集まった後、記者団に聞かれて、ちょっとだけコメントした程度です。

 立憲民主党は、なぜ韓国を批判しないのか?

 簡単に言うと、「左派のファンクラブだから」だと思います(笑)。
韓国軍の対応を批判すると「ならば、憲法改正して守りを固めよう」と、自民党に加担する意見に流される危険性がある。
そうなったらファンを失望させるだけですね。

 立憲民主党に韓国批判などを求めるのは「ヤフーでググれ」と言ってしまうくらい、理不尽かつ不可能なことなのです。

 私は、保守も革新も、そんな「おままごと」みたいなことを続けてて本当にいいのか? と憂いてしまいます。
「右派ごっこ」や「なんちゃって左派」は終わりにして、本当に国のためを考えた行動や言動をやっていくべきだと思います。

 実は、そんな日本式の保守や左派を「まとめて否定した映画」があるのです。この映画を日本人はよくよく考えて、もう一度見直した方がいいと思いますよ。

 その映画は「シン・ゴジラ」です。次回、そのあたりを詳しく書きつづってみましょうね。お楽しみに!

■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。

https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/190125/plt19012520070031-n3.html